万人に教育を! 「Teach for All」が取り組む、グローカル視点での教育機会の拡大
Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by Noored Kooli

教育格差を解決する「Teach for America」の共育モデル

ウェンディ・コップ(Wendy Kopp)氏が、米国の教育格差を解消するため、一流大学の新卒者を2年間、教育環境に恵まれない地域の公立学校に常勤講師として派遣するプログラム「Teach for America(ティーチ・フォー・アメリカ)」を創設したのは、1990年のこと。

貧困や人種差別などに苦しむ子どもたちは、若く優秀な講師から教育を受けることで、学ぶ楽しさを知り、「やればできる」という自信を着実につけていく一方、"次世代リーダー候補"でもある講師たちは、様々な困難に直面しながら、子どもの潜在的な能力を引き出し、明るい希望に導くという一連のプロセスを通じて、課題解決力やリーダーシップを身につけていきます。

このように、次世代を担う優秀な若者と、さらにその次の世代を担う子どもたちが"共に育つ"という「Teach for America」の共育(きょういく)モデルは、教育界のみならず、実業界、行政など、多くの分野から注目されてきました。

もちろん、教育格差の課題は、米国に限ったものではありません。コップ氏は、「Teach for America」での実績をもとに、世界各国で教育機会の拡大に取り組む社会的企業のためのグローバルなネットワークとして、2007年、「Teach for All(ティーチ・フォー・オール)」を立ち上げました。

コップ氏とともに「Teach for All」を創設した英国の「Teach First(ティーチ・ファースト)」のほか、ドイツ・オーストリア・ブルガリア・中国・インド・パキスタン・メキシコ・チリ・アルゼンチンなど、2013年10月現在、30ヵ国の団体が加盟。「Teach for America」のモデルをベースに、日本の教育課題の解決に取り組む「ティーチフォージャパン(Teach for Japan)」もこれに参加しています。

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