雑誌
「東京五輪」という夢の祭典
この国の底力を見せるとき

日本経済「黄金の7年」が始まる
1964年東京五輪のメダル数は29個。果たして2020年は〔PHOTO〕gettyimages

聖火台に上がるのは誰?

「2020年、東京での開催を決めることができて本当に嬉しく思います。帰国した際、成田空港でたくさんの方が迎えてくれ、喜びをさらに実感できました。

 しかし、せっかく日本でやることになったのに準国技とも言える野球とソフトボールが競技種目から外されていることを気にかけている人も多いと思います。

 それについて、我々はIOC(国際五輪委員会)に野球が正式種目として認められるよう今後も働きかけていくつもりです」(招致委員会副理事長・水野正人氏)

 また、アスリート代表としてIOC総会に出席した体操女子日本代表の田中理恵(26歳)はこう語った。

「まずは、'16年のリオデジャネイロ五輪に集中するつもりですが、7年後も何らかの形で東京五輪に関われたらいいなと思っています。

 正直に言うと私も東京五輪に出場したい気持ちはありますね。若い選手が羨ましいなと思っています」

 夢の祭典へのカウントダウンが始まった。東京五輪の開催まであとたった7年。

 7年後、我々日本国民の眼前で世界の超一流アスリートたちの競演が繰り広げられると思うと、誰もが胸おどる気持ちになるのではないか。

 東京五輪の見どころはどんなところになりそうか。

 まず五輪の楽しみのひとつは、世界最大級のセレモニーである開会式だ。

 中でも五輪の象徴である聖火を新国立競技場に灯す、最終の聖火ランナーを誰が務めるか、今から気になる人も多いことだろう。

 柔道金メダリストの山下泰裕氏(56歳)、谷亮子氏(38歳)、国民栄誉賞も受賞しているマラソンの高橋尚子氏(41歳)、3大会連続メダルを獲得した、競泳の北島康介(30歳)。聖火ランナーの候補は多い。だが元JOC(日本五輪委員会)企画専門委員で五輪評論家の伊藤公氏はこう語る。

「今回の五輪には震災からの復興をアピールするという意味もあります。したがって全世界が注目する聖火の最終ランナーは、被災地出身のアスリートがふさわしいのではないでしょうか」

 実は'64年の第1回東京五輪の最終聖火ランナーは'45年8月6日に広島県で生まれた19歳の一般男性、坂井義則さんであった。原爆投下の日に生を享けた若者が聖火台へ駆け登る姿は、日本の復興と平和への祈りの象徴だった。

「そういう意味で例えば、宮城県出身でパラリンピック陸上日本代表の佐藤真海さん(31歳)が適任かもしれません。IOC総会で自らの被災体験を語った彼女のプレゼンは、人々に感動を与えました。復興をアピールするためにもぜひ聖火ランナーに選ばれてほしいですね」(映画評論家・前田有一氏)

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