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ぶち抜き大特集 2020年東京オリンピック開催でニッポンが蘇る 株価は上がり、景気はよくなり、そしてデフレからインフレへ
日本経済「黄金の7年」が始まる
〔PHOTO〕gettyimages

 五輪決定後の週末、軽井沢で財界大物一行の姿を見かけた。「長丁場」を前に英気を養ったのだろうか。知っている人はもう動き出している。これからとてつもない時代が来る、と。

夢と希望が日本経済を躍動させる

 株安、円高、デフレ……。長く日本経済を蝕んできた病魔から、ついに解放されるときが訪れる。

 オリンピックという「巨大プロジェクト」が、2020年に東京で開催される。ニッポンの景色が一変することは間違いない。

 国内外の経済の専門家たちは、さっそくこんなことを口にし始めた。日本は失われた20年から本格的に脱し、これからは「黄金の7年」が始まるのだ、と。

 財界「ご意見番」で、コマツ相談役の坂根正弘氏は本誌の取材にこう語る。

「私は東京五輪が決まった日曜日の夜に、家族と一緒に食事をしていて、『いまの高校2年生は7年後には社会人だね』と話をしました。将来について希望を持って語れたのは、ここ十数年で初めてのことです。日本中の家庭で、同じように『希望の7年後』が話されたのではないでしょうか。

 私は常々、日本経済が復活するためには、将来に希望を持てないデフレマインドから脱却すること、地方経済が活性化することが大きなポイントになると主張してきました。いよいよこの2つが動き出す。東京五輪にはそういう大きな意味があると思っています」

 三菱東京UFJ銀行相談役(元三菱UFJフィナンシャル・グループ社長)の畔柳信雄氏も言う。

「私は日本テニス協会会長をやらせて頂いていますが、協会は公益財団法人で収支もトントンなので、選手たちに新しい施設を提供できないことをもどかしく思っていました。東京五輪が決まり、様々な種目で新施設が作られ、国際試合が開けるようになるのはとても喜ばしいことです。

 というのも、スポーツは健全な肉体を作り健全な精神を育てる、まさに健全な社会人を生む人材育成の場だからです。東京五輪は最も優れた人材育成の場になる。世界に通用するグローバル人材が、東京五輪やそれに取り組む人たちの中から生まれるだろうと、期待に胸を膨らませています」

 優れた技術を持つ日本企業の業績が上がらなかった一因は、多くの人が希望を失い、内向きになっていたことにあった。言うまでもなく、経済を動かすのは人間そのものであり、人間の気持ちである。

 東京五輪決定はそんな人々に、未来を向くように促し、世界へ羽ばたくチャレンジ精神を再び思い出させてくれるきっかけになった。夢や希望は言うなれば、経済の血管である。血管が太く強く修復されれば、ヒト・モノ・カネという血が元気よく流れだし、日本経済全体が躍動を始める。では、日本経済はこれからどのように蘇生するのか。

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