緊急警告もし福島第一原発を「竜巻」「台風」が襲ったら

2013年09月28日(土) フライデー

フライデー経済の死角

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台風18号の影響で船が転覆するなどの被害が出た、京都の嵐山。全国で4人が亡くなった〔PHOTO〕眞野公一

 福島原発では9月5日にも、作業員の心臓を凍らせるような事故が起きていた。3号機周辺の瓦礫撤去作業をしていた600tの無人クレーンのアーム(約100m)が折れ、落下したのだ。幸い周囲に人はおらず死傷者は出なかったが、「東電からは具体的な説明はなかった」と前出の作業員が振り返る。

「東電は無人機を、ほとんど点検していません。原因は調査中としていますが、潮風を浴びた部品が錆びてもろくなっているんだと思います」

 同種のクレーンは、他の原子炉建屋近くでも稼働している。巨大竜巻が直撃すれば、こうした重機が飛ばされ凶器となる。米国の原子炉設計者で、エネルギー・アドバイザーのアーニー・ガンダーセン氏はこう指摘する。

「もっとも危険なのは、使用済みを含め1500本以上の核燃料棒が保管されている4号機です。飛んできた重機などで燃料プールが破損し燃料棒が折れれば、クリプトン85という放射性物質が大量に発生します。クリプトン85はノーブルガスなので、拡散を止めることができない。風の方向によっては、東京まで飛散する可能性があるのです」

 だがこうした天災に対し、東電の対策は心もとない。

「今回のような台風が起きれば、クレーンにアンカーウェイトという15tの重りをつけ倒れないようにします。タンクなども異常がないか、パトロールして逐次チェックいたします」(広報室)

 東京オリンピックまで、あと7年。フクイチが持つ保証は、どこにもない。

「フライデー」2013年10月4日号より

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