音楽をもっと自由に! クラシック音楽のパブリックドメイン化を推進する「Musopen」
パブリックドメインのクラシック音楽を公開しているオンラインプラットフォーム「Musopen」のトップページ

著作権の制限を受けずに、音楽を自由に使うことができる

世界160ヵ国以上が締結する、著作権の保護に関する国際条約「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」(ベルヌ条約)は、音楽や芸術作品などの著作物に発生する著作権の保護期間を"著作者の死後50年まで"と定めています。この定めによれば、ベートヴェン、シューベルト、ショパンら、18世紀から19世紀に活躍した音楽家の著作権は、すでに消滅しています。

一方、これら著作物の伝達に重要な役割を果たしている歌手・演奏家といった実演家やレコード製作者などには著作隣接権が認められ、実演日またはレコード発行日の翌年から50年間、その権利が保護されています。たとえば、オーケストラが演奏したベートヴェンの作品集CDを私的使用の範囲外で複製したり、無断でインターネット上にアップロードしてはならないのは、著作隣接権によって、このような行為が制限されているからです。つまり、作曲者の著作権が消滅したからといって、誰もが制限なく自由に楽曲を利用できるわけではないのです。

そこで、2005年、バスーン奏者のアーロン・ダン(Aaron Dunn)氏は、"set music free(音楽を自由に)"をスローガンに、クラシック音楽の録音物や楽譜をパブリックドメインとして公開するオンラインプラットフォーム「Musopen」を開設しました。

「Musopen」では、録音物をパブリックドメインとすることを条件にオーケストラや演奏家を雇い、演奏を収録したオーディオデータを一般に公開。誰でも無料で、録音物をストリーミングで聴いたり、1日5曲を上限に標準音質のオーディオデータをダウンロードすることが可能です。また、このプラットフォームで公開されている録音物は、自主制作映画のBGMに再利用するなど、著作権の制約を受けず、自由に使うことができるのが特徴です。