本荘修二「明日をつくる女性起業家」

菊永英里Chrysmela社長
「何千年も決め手なしだったピアスの問題を日本の技術力で解決する」

2013年09月26日(木) 本荘 修二
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株式会社Chrysmela
代表取締役・菊永英里さん
1981年山口県山陽小野田市生まれ。幼少期を海外で過ごす。2003年大学卒業後、株式会社テレウェイヴ入社。2005年「はずれにくいピアスキャッチ」を着想し、同社を退職後、2007年株式会社Chrysmelaを26歳で設立、翌年商品化。初商品「ピアスロック」は2011年楽天市場年間ランキング ジュエリー・アクセサリー部門1位に。現在は、カラー・コーティングした「クリスメラキャッチ」を商品に加えている。The Entrepreneurs Awards Japan 2010・Groundbreakers Award(for an outstanding entrepreneurial woman)受賞。

これから楽しみな素敵な女性起業家の方に経営コンサルタント・多摩大学客員教授の本荘が話をうかがう本連載の第八回目は、ピアスが外れず、失くすことを防ぐことができる画期的なピアスキャッチを発明した株式会社Chrysmelaの菊永英里社長の登場です。

素人だからこそ実現できた革新的な商品開発

ピアスについている留め具は、外れやすく、86%の女性がピアスを失くしたことがあるという実態があります(2012年クリスメラ調べ)。これを解消するのが、クリスメラの商品です。

業界内では、改良型の進歩に留まりがちです。ピアスキャッチは、板バネの二つの接点で留めるものが多く、板バネにシリコンをコーティングした改良もありますが、さして解決にはなっていません。また、高級ブランド品の中には、特定の太さのピンに合わせて外れにくくしたキャッチもありますが、これは他のピアスには対応できません。自分の好きなメーカー、好きなデザインのピアスを使用したいというユーザーのニーズに応えるには、ピアスピンの太さにかかわらず安心して使えるキャッチが必要です。

私がつくったキャッチは、特許を取得していますが、簡単にはつくれない構造です。さらに、アレルギー対策のためにサージカルステンレスを使い、ニッケルなしでメッキしていますが、これをできる会社はわずかです。素人だったので手当たり次第あたって、巡り合ったのは精密加工の会社でした。宝飾業界の加工とは異なり、ジャンルを超えたからこそ可能になった商品です。

販売されているピアスキャッチの中で、我社と同じ厳しい検品基準を満たしている製品は他にありません。クリスメラは、一番のクオリティをお客様に約束します。ピアスの固定力に重要な部分は特許技術にあたり、0.01mm単位の精度を実現する精密機器工場で製造しています。その現場では、日本の技術力のスゴさを感じます。

2020年の東京オリンピックが話題になっていますが、スポーツ選手が競技中にピアスを失くすこともあります。気になってパフォーマンスが下がらないようにと、数名のオリンピック選手の方に使っていただいています。2020年までにはより多くのスポーツ選手の方に使って頂きたいです。

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