機械経済がもたらす「新世界」で成功するのは誰か?
『現代ビジネスブレイブ グローバルマガジン』---「ニューヨークタイムズ・セレクション」より
〔PHOTO〕gettyimages

スマートフォンが結婚相手を決める!?

自動車を自分で運転すれば、トラック運転手を失業の危機にさらす。今や、スポーツや株価の変動に関する新聞雑誌の記事はコンピュータが書ける。論文形式の試験をかなり正確に評価できるコンピュータもあり、教授という私の仕事も根底から覆されかねない。機械は筋力ばかりでなく頭脳の面でもどんどん使えるようになり、人間の出番は一体どこにあるのかという疑問が生じる。つまり、こうした新しい機械経済のなか、成功者は誰で、敗者は誰かという疑問だ。

成功者は誰か?

◆勤勉な人

この5年以内に、世界一、少なくともそれに近いレベルの教育を、無料でオンラインで受講できるようになるだろう。しかし、教授にお尻を叩かれなくても、誰もがちゃんと座って教材を始めから終わりまで勉強できるわけではない。

オンラインの活用に意欲的な者は、数世代後には現在よりずっといい成績をおさめるだろう。すでにインドの秀才たちが、オンライン大学のコーセラの多くの授業でトップの座を占め、意欲に欠けたアメリカの優秀な若者たちを恥じ入らせている。「無料」というのは、自分で努力しない者にはあまり役立たない。

◆コンピュータの言うことを聞く人

ライフログにより、質問に対し必要に応じて、自宅や配偶者、友達からのデータに基づき、スマートフォンが何をすべきかを教えてくれるようになるだろう。将来、「あなたは、そのパンを過去3回買って捨てました。だから買うのはお止めなさい」といったメッセージを受取ることになるかもしれない。「今は、また奥さんとケンカを始めるべきときではありません」なんていうのはいかがだろう?GPSは、コンピュータによる指示のほんの先駆けに過ぎない。

スマートフォンをデートに持って行ったら、「今、彼女にキスしなさい」とポケットの中の振動で教えてくれるかもしれない。強引だと思われないかとためらうと、「悪く思われても構わないでしょう?生涯の伴侶を見つけるために、最適な方法で試しているのだから」というテキストが表示されるかもしれない。

こうした指示に耳を傾けない人や、腹いせに反逆する人は、チャンスを逃すことになるかもしれない。もっとも、指示に従う人は、人に羨ましがられたところで、プライドが萎縮した操り人形のような気分になるかもしれない。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら