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アンジェリーナ・ジョリーに乳房切除を決断させた「遺伝子検査」でわかること 心臓病、糖尿病からアルツハイマー、薄毛の確率 編集部員が検査を受けてみた
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 この言葉にF田は、ようやく満足そうな笑顔に。

 検査をすれば、新たな自分の一面を発見できる一方で、知りたくない情報が発覚することもあり、今後、議論していくべき問題は多い。だが、この技術を上手く活用できれば強力な味方になるだろうと、池谷裕二氏は言う。

「私もこの検査で脳動脈瘤のリスクが高いとわかりました。当初はショックでしたが、そのおかげで定期的に脳ドックを受けようと人生設計が立てられます。また、薬の適合性などの情報は、医療費の大幅な削減にもつながります。今後は、病気を治療する時代から、予防する時代に突入します。遺伝子検査は先手を打つための要。科学の進化は不可逆です。時代の変化に上手に順応することが肝心ではないでしょうか」

 今後、遺伝子解析の技術はさらに進歩し、検査でより多くのことが明らかになっていくだろう。ただし、DNAに刻まれた「運命」は努力で変えられることもある。自分自身の原点となる情報知っておくことで、得られるメリットも多いはずだ。

「週刊現代」2013年9月21日・28日号より