伊藤博敏「ニュースの深層」
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東京五輪を仕切るのは力不足の都知事ではなくこの4人

2013年09月12日(木) 伊藤 博敏
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[Photo] Getty Images

「猪瀬(直樹・東京都知事)さんは、本当に運の強い人だ。東京オリンピック招致の"功労者"として、都議会は猪瀬さんとの対立構図を解消、一丸となって取り組むだろう。もともと434万票を獲得、都民の支持は得ているわけで、これで怖いものはなくなった」

 自民党関係者が、こんな感想を漏らすのも無理はない。都議会最大与党・自民党との関係は、これまで良くなかった。

 落選中でも自民党都連幹事長を続けた「都議会のドン」の内田茂都議が、「反猪瀬」を鮮明にしていたのが主な理由。内田氏は、「議会への説明不足」と猪瀬都知事を批判するのだが、要は自分を立てない猪瀬都知事が気に入らない。

都知事と都議会のドンの関係修復は不可能

 2人の関係悪化は、内田氏が手がけてきた参院議員宿舎の建設事業を、副知事に就任したばかりの猪瀬氏が、「ムダだから中止にしましょう」と、石原慎太郎都知事に進言、事業が中止に追い込んでからだ。

 人に頭を下げることが嫌いな猪瀬氏は、都知事就任後、都議選で、内田氏の対立候補にエールを贈るなど、ケンカを買って出ているが、鼻っ柱の強さなら内田氏も負けない。2人の関係は修復不能で、都民の支持は取り付けていても、猪瀬氏が議会運営に苦労するのは必至だった。

 だが、石原氏が成し得なかったオリンピック招致を猪瀬都知事は成功させた。
 それに、これから7年で、直接投資だけで約4,600億円、交通インフラなど間接投資も含めれば、幾らになるか、まだ試算もされていない一大事業に、都をあげて取り組まなくてはならない。対立している場合ではない。

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