“円”がオリンピック通貨になる!日本株に上昇の余地あり

 2020年のオリンピック開催地が東京に決まった。激しい招致合戦の末、スペインとトルコに競り勝った。これまでオリンピック開催国に決まった後、当該国の経済発展が加速するケースが多かった。

わが国にとっても、今回の招致成功が90年代初頭以降の大規模なバブルの崩壊を忘れさせる要因になることが期待される。今後、具体的に、競技施設や交通網などのインフラ投資が積極化されることになるだろう。それは経済にとって大きなプラス要因になる。

実際のオリンピック開催が7年後であるため、その経済効果は少しずつ実現されることになるのだが、株式や為替などの金融市場は早めに反応することが考えられる。株式は、アベノミクスとの相乗効果もあり取り敢えず堅調な展開になるだろう。

オリンピック通貨“リラ”の苦悩

足許の為替市場で、2016年のオリンピック開催国であるブラジルの“リラ”が苦しんでいる。元々、ブラジルは鉄鉱石などの輸出に対する依存度が高かった。世界最大の鉄鉱石需要国である中国の景気減速によって輸出が減少し、同国の経済に急ブレ-キが掛かった。

また、米国の金融緩和策の縮小懸念が重なったこともあり、主要新興国からの資金流出が顕著になっている。自国通貨が弱含みの展開になるため、輸入物価水準が上昇傾向を辿り、景気にブレーキが掛かってしまう。

景気にブレーキが掛かかるため通貨安が進み、通貨が下落するため、海外からの投資資金がさらに流出する悪循環に陥っている。それを克服するのは容易ではない。当面、“リラ”の苦悩は続くとみられる。

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