経済の死角

フィンランドの「核廃棄物」最終処分場を見に行って 小泉元首相がいま思っていること

2013年09月10日(火) 週刊現代
週刊現代
upperline
8月に外遊し、環境対策の先進国を訪問。愛弟子・安倍首相の姿勢に一言いいたくなったのかも〔PHOTO〕gettyimages

 汚染水垂れ流しという危機にもかかわらず、原発再稼働に向け動く安倍政権。そんな安倍首相の「恩師」が、弟子の暴走を戒めるように爆弾発言をした。師匠の苦言は、舞い上がった弟子に届くのか。

どう考えても原発は無理

「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

 小泉純一郎元首相が語ったそんな発言が、話題と波紋を呼んでいる。

 福島第一原発で大量の汚染水漏洩が発覚し、まだ事故が収束にはほど遠いことを日本中が痛感している中、小泉氏はフィンランド・ドイツを訪問していた。8月中旬のことだ。

 旅の大きな目的は、フィンランドにある核廃棄物の最終処分場「オンカロ」を見学すること。オンカロとはフィンランド語で「洞窟」「隠し場所」などを意味する。ヘルシンキから約250km北西に位置するオルキルオト島に建設されたこの施設は、原子力発電所から出る使用済み核燃料、いわゆる核のゴミを地中深く封印するための施設だ。

 プルトニウムの半減期は2万4000年。このオンカロは、こうした放射性廃棄物が無害になるまで、10万年にわたって地下深く封じ込めるために作られた。

次ページ  人類は現在、核燃料を使ってエ…
1 2 3 4 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事