国際・外交
ジャパン・パッシングを連想させる ルース前駐日米大使慰労パ-ティーの出席者リスト
駐日大使時代のジョン・ルース氏 [Photo] Getty Images

 9月7日夕方(日本時間8日早朝)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催中の国際オリンピック委員会(IOC)総会で2020年夏季オリンピック開催地が決定する。
 テレビのワイドショーを含む各メディアは連日、東京招致の成否を巡り、加熱気味の報道を繰り返している。敢えて本稿ではこの問題を避けて、オバマ米大統領が事実上、シリア空爆を決定したこともあり、日米関係について言及したい。

 日米関係者の間でいま話題となっているA4版3枚のリストがある。
 8月21日夜、ワシントンの駐米日本大使公邸で佐々江賢一郎大使(1974年外務省入省)が主催したジョン・ルース前駐日米大使慰労パ-ティーの出席者リストである。約130人の出席者の名前、会社名、部署、役職の一覧表である。

実に興味深いパーティ出席者リスト

 現在、東京滞在中の米国人ロビイストが「実に興味深いリストです」と語り、筆者に提供してくれたのだ。

 同リストには、米国務省、財務省、国防総省(ペンタゴン)、通商代表部(USTR)からの出席者を始め、米メディア、シンクタンク、財団、大学、企業からの参加者、そしてワシントンに駐在する日本の大手メディア、企業の出席者の名前がリストアップされている。

 国務省/ジェニファー・パスキ報道官(広報担当国務次官)以下、東アジア・太平洋局の中堅クラスが多数
 国防総省/マーク・リッパート国防長官首席補佐官ら2人
 エネルギー省/エドワード・フェルド核安全保障担当次官ら5人
 財務省/ロバート・カプロス東アジア部長ら2人
 通商代表部/ティモシー・リーフ法律顧問ら5人

 その他にも商務省、連邦危機管理庁、米商工会議所などからの出席者がいた。米第5空軍司令官のバートン・フィールド空軍中将やクリストファー・コーク前第3海兵師団司令官(海兵隊大佐)など現役軍人も出席した。

 さて、「興味深い」とは、どういうことなのか?
 それは、米側の民間人の出席者である。先ずは、大物から挙げてみる。

・アラン・グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長
・ウィリアム・コーエン元国防長官

・マーカス・ブローキ副社長兼編集局長(ワシントン・ポスト紙)
・ジョンズ・ホプキンス大学のケント・カルダー高等国際問題研究所(SAIS)教授
・リチャード・ローレスUS・ジャパン高速鉄道(リニアモーターカー)経営最高責任者、元国防次官補
・リチャード・ダンジグ新アメリカ安全保障政策センター(CNAS)会長、08年米大統領選でオバマ大統領の外交アドバイザーを務めた
・ジェフリー・ベーダー=ブルッキングス研究所上級研究員、元国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長
・スタンレー・ロス=ボーイング社副社長(国際担当)、クリントン政権で国務次官補を務めた

 彼らの名前は日本でも知られている。

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