アベノミクスは追い風になるか!? 外国人・富裕層向け家事・育児サービスを展開するシェヴの柳基善CEOに聞いた
柳基善(ユウ・キソン) 1959年大分県生まれ。慶応大卒。外資系金融機関HSBCの東京支店、ロンドン本店で勤務した後に独立。2004年に株式会社シェヴ(Chez Vous)を設立した

安倍内閣は「成長戦略」の1つの柱として「女性の活躍推進」を掲げている。そのための施策として保育所の待機児童解消や、「ベビーシッターやハウスキーパーなどの経費負担の軽減に向けた方策を検討する」ことを「成長戦略」に盛り込んだ。

いまや欧米では働く女性が外国人ベビーシッターなどを雇うのは当たり前になっており、日本での潜在ニーズは高いとみられるが、外国人の就業規制もあり、なかなか広まらない。外国人や富裕層向けに家事・保育サービスを展開するシェヴ(本社・東京都港区南青山)の柳基善・代表取締役CEO(最高経営責任者)に聞いた。

定住資格を持つフィリピン人女性が活躍

---首都圏で外国人や富裕層向けに家事・保育サービスを手掛けています。

2004年1月に会社を作り同年7月から営業を開始しました。来年で10周年になります。現在は事業の7割強が家事代行、2割強がベビーシッティング、残りが専門的なハウス・クリーニング・サービスなどです。240人から250人のスタッフを抱えていますが、フィリピン人を中心に外国人も100人以上います。

お客様の半分は日本に滞在している外国人です。お客様のご都合をお聞きするコーディネーターはバイリンガルで、英語と日本語で対応しています。

---残り半分は日本人のお客さんということですか。

いわゆる富裕層のお客様が中心ですね。首都圏全体をサービスエリアにしていますが、圧倒的に六本木、青山、広尾といった地域のマンション居住者が多いです。常時、400世帯から500世帯くらいのお宅にサービスを提供しており、年間では3万件、1000世帯にのぼります。

---フィリピン人などの家政婦を雇える人は法律で限られているのではないですか。

はい。法律では、外国人をメイドとして雇うことができるのは、「投資・経営」に携わる会社の外国人トップや「法律・会計業務」に携わる外国人、駐日大使館職員などに限られています。これをわれわれの世界では「スポンサーができる人」と言っています。一般の日本人が外国人を雇うことはできません。