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世界的に高まる「スマホ依存症」への反省ムード

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どんな状況でもスマートフォンから目が離せない---いわゆる「スマホ依存症」への反省ムードが、ここに来て世界的に広がりつつある。たとえば、日常生活に蔓延するスマホ依存の問題を指摘したユーチューブ動画「I Forgot My Phone」は、公開から約10日間で1800万回以上も再生された。

この動画では、一人の女性がボーイ・フレンドといるとき、あるいは友達との会食や誰かの誕生パーティなど様々な場面で、彼女の目の前にいる人たちがスマホの操作に夢中で、「心ここにあらず」という状況を、シニカルな雰囲気を漂わせながら描き出している。

スマホ依存の実態とは何か?

スマホ依存には色々な症状がある。一つは、いわゆる「歩きスマホ」と呼ばれているもので、これは駅中や大通りの雑踏、さらには横断歩道など、非常に混雑した場所で、メールやSMS、あるいはフェイスブックのステータス・アップデートをチェックするなど、事実上の電子コミュニケーション依存症だ。

この「歩きスマホ」は本人ばかりか、周囲を歩いている人たちにも危ないし、実際事故も多発しているので日本でも批判が高まっている。また米国の地方自治体では、条例でこれを禁止することも検討されている。

一方、動画「I Forgot My Phone」で強調されているのは、人生の何でもかんでも(スマホ搭載カメラから)写真やビデオに収めたがる、言わば「記録依存症」だ。たとえば女性にプロポーズしている最中の男性が、その場面を自ら(右手に握った)スマホで(ちょっと苦労しながら)ビデオ撮影している様子などが描かれている。

このユーチューブ動画を製作した米国のコメディアン・女優のCharlene deGuzman氏は、最近のニューヨーク・タイムズ記事の中で「人々が(現実の世界ではなく)スマートフォンの4インチ画面を通して生きるようになった。その馬鹿馬鹿しさに気付いたのが、この動画を制作する動機になった」という主旨のことを語っている。

●"Disruptions: More Connected, Yet More Alone" The New York Times, SEPTEMBER 1, 2013

前述の「歩きスマホ」と違い、こうした記録依存症は誰に物理的危害を与えるわけでもないので、基本的には個人の自由に任されている。つまり法律や条例で禁止するわけには行かないし、周囲の人たちがあれこれ言うのも、言われた当人としては「大きなお世話」だろう。

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