山本昌邦「FootBallマネジメント」

移籍と残留---それぞれの選択をした長谷部誠と本田圭佑

2013年09月06日(金) 山本 昌邦
〔PHOTO〕gettyimages

セリエAのピッチコンディションは本田に味方する

ACミランはヨーロッパに名の通ったビッグクラブですが、本田なら十分にやっていけるはずです。私がそう考える理由は以下の二つです。

①メンタリティがビッグクラブ向きである。
②コンタクトプレーに強い。

本田という選手は、高いレベルへいくほど成長してきました。安住は求めないタイプです。ACミランは多士済々な集団ですが、彼なら自分というものをブレずに持ち続けられるでしょう。同時に、チームメイトと協調することもできるはずです。それが、①の理由です。

②については、セリエAのピッチコンディションに触れなければなりません。緑が鮮やかなイングランドとの比較が分かりやすいですが、セリエAのピッチはあまり良くありません。選手たちのユニホームが、泥だらけになることも珍しくない。それだけ足元を取られやすいのです。簡単に言うと、滑りやすいということです。

そうしたコンディションでは、ボールコントロールも慎重にならざるを得ません。ダイレクトでパスをしたかったけれど、ボールがバウンドしてしまったのでトラップをする、といった場面も出てきます。ボールを持った選手がトラップをすると、守備側はその選手にアプローチをする時間が生まれます。ピッチコンディションが悪いなかでは、フィジカルコンタクトを伴うプレーが増える傾向にあるのです。

そこで重要なのは、相手に身体をぶつけられてもしっかりとボールをキープできるか。コンタクトプレーに強い本田なら、まったく問題はないでしょう。

また、彼はミドルシュートやフリーキックが得意です。デコボコもあるピッチコンディションでは、ミドルシュートは効果的です。ゴールキーパーからすると、キャッチングしきれないのでやむを得ず弾くというシーンもあるでしょう。攻撃側からすれば、ゴールキーパーが弾いたボールを押し込むことが可能になります。本田が入ることで、攻撃のバリエーションが増える期待があるのです。

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