『町医者ジャンボ』は地域色を前面に出すべき! 東京と大阪が競り合えば、今後のドラマ界はもっと面白くなる
日本テレビ『町医者ジャンボ』公式HPより

大阪発らしさが感じられない『町医者ジャンボ』

お笑い芸人や歌手がドラマに出演した場合、役柄にハマると、見る側に新鮮であり、拍手喝采となる。半面、お笑い芸人らに高い演技力を要求するのは酷であり、演じられる役柄の幅が狭いことから、はずすことも珍しくない。過去の代表的な成功例は、明石家さんまが優柔不断な独身男に扮したTBS『男女7人夏物語』(1986年)だろう。さんま自身のイメージと役柄がピタリと一致した。

現在放送中の『町医者ジャンボ』(日本テレビ系列)では、EXILEの眞木大輔が、型破りの無頼派医師・鶴田正義に扮している。眞木の演技については、批判の声をよく聞く。けれど、ひげ面で無骨な眞木は、従来の医師役のイメージとは程遠く、型破りな男・鶴田を演じるという点では適している。放送枠は、木曜日の午後11時58分から55分間という深夜帯。それでも視聴率は6%前後あるのだから、悪くない。

眞木の起用よりも気になったのは、このドラマが読売テレビ(大阪)の制作であるにもかかわらず、大阪発のドラマらしさが感じられないことだ。日テレ系列のプライムタイムにおけるドラマ枠は、現在2つ。読売テレビが担当するのは深夜帯だけだが、同局ドラマ制作部門は老舗の名門。過去には、大阪発らしいドラマをいくつも手掛け、鶴橋康夫氏ら個性派の名演出家を何人も輩出している。

だが、『町医者ジャンボ』は説明がなかったら、日テレ制作のドラマだと勘違いされてしまうだろう。読売テレビのカラーが見受けられないのが、少し残念だ。

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