経済の死角
2013年09月05日(木) 

真壁昭夫「シェール革命のインパクト」【第2回】世界的に金利水準が上昇し、株価は安定した展開を示す

米国経済のファンダメンタルズが顕著に回復するとなると、長い目で見ると、米国の金利水準は上昇することになるはずだ。すでに、足許でも米国経済の回復を睨んで、FRB(連邦準備理事会)は、金融緩和策の縮小を検討している。

それが現実のものになると、米国の金利水準は上昇傾向を辿ることになる。米国の金利水準が上昇すると、投資資金は相対的に高い金利を求めてドル買いに走ることが考えられる。それはドルに対する需要の増加をもたらし、上昇圧力をかけることになる。

株式市場にもプラスの影響

米国企業が安価なエネルギー資源を使って業績を改善させることが出来ると、米国の株式市場が堅調な展開を示す可能性が高まる。米国の家計部門は株式保有割合が高いことを考えると、家計部門にもメリット=資産効果をもたらすことになるはずだ。

米国の家計部門が資産効果によって消費を増加させるようになると、米国経済も好循環に入ることが想定される。米国経済が堅調な展開を示すことは、世界経済にとっても重要なプラス要因になる。米国景気が改善すると、米国向けの輸出が増えるからだ。

それが現実味を帯びてくると、世界の主要株式市場も、米国に引っ張られる格好で安定した推移を示す可能性が高まる。世界的に、金利水準が上昇する一方、株価が安定した展開をを示すことが考えられる。

 

真壁 昭夫 (まかべ・あきお)
1953年神奈川県生まれ。76年一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行入行。ロンドン大大学院修了。メリルリンチ社ニューヨーク本社出向、みずほ総研主席 研究員などを経て、05年信州大学経済学部教授。07年行動経済学会常任理事、10年FP協会評議委員などを務める。主要著書等:「日本がギリシャになる日」(ビジネス社)、「行動経済学入門」(ダイヤモンド社)、「実戦 行動ファイナンス入門」(アスキー新書)、「下流にならない生き方」(講談社)、「ファイナンス理論の新展開」(共著、日本評論社)、「行動ファイナンスの実践」(監訳、ダイヤモンド社)、「国債と金利をめぐる300年史-英国・米国・日本の国債管理政策」(東洋経済新報社)、「はじめての金融工学」(講談社現代新書)、「日本テクニカル分析大全」(共著、日本経済新聞社)、「リスクマネーチェンジ」(共著、東洋経済新報社)、「最強のファイナンス理論-心理学が解くマーケットの謎」(講談社)、「行動ファイナンス」(監訳、ダイヤモンド社)

 

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