日本が世界を動かす
2013年08月28日(水) 赤羽 雄二

素早い仮説構築・検証・修正による商品開発
実践的リーンスタートアップ

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中央が『リーンスタートアップ』著者のエリック・リース氏 〔PHOTO〕gettyimages

リーンスタートアップとは

リーンスタートアップとは、トヨタのリーン生産方式に感銘を受けたエリック・リース氏が、サービス開発に関しても同じアプローチを取れるのではないかと考えて提唱した考え方で、同名の著書がベストセラーとなった。

ごく簡単に言うと、仮説を素早く立て、最も重要な機能のみ簡単に実装し、ユーザーで実験する。ねらいがはずれたらさっさと方向転換をして、成功するまで改善していく。

米国では2005年前後から急激に主流になっており、その後世界中に広がっている。

リーンスタートアップのアプローチによって、米国のIT・ソーシャルメディア系では資金をあまり必要としないベンチャーが増え、ベンチャーキャピタルが本来ねらった額を出資できずに困っている。ベンチャーとベンチャーキャピタルの力関係が大きく変わった。

リーンスタートアップが可能になった背景

リーンスタートアップが特に広まったのは、2007年5月からFacebookがAPIを公開した(本人が許可すれば、Facebookの友達情報や行動履歴等をアプリ側に無料提供する)ことが大きいと考えている。この結果、一定以上の質のアプリを短期間で作ることができるようになった。Twitter、Foursquare等、その後のサービスも続々とAPIを公開し、新しいアプリ開発を促進した。

第二に、2008年7月のAppStore公開、Androidマーケットの発展等がある。その後の爆発的成長は言うまでもないが、スマートフォン自体、2012年には世界で7億台超が出荷された。2013年第二四半期の世界スマートフォン出荷台数は前年同期比52.3%増であり、成長はますます加速している。まもなく10億台を超え、数年以内に世界の人口70億人の数十%に達することは間違いない。日本において2013年度には3160万台のスマートフォンが出荷される見込である。

そういった状況では、優れたアプリはあっという間に数百万~数千万ダウンロードされる。LINEは今年1月に1億ユーザーを突破してからさらに加速し、6月には2億人を突破、年内には3億人を超すと思われる。

次ページ 第三に、安価で非常に使いやすい…
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