梅津文GEM Partners社長
「エンターテインメントという喜びが回っていく仕組みをつくりたい」

GEM Partners株式会社
代表取締役社長・梅津文さん(@bun_umezu
1974年広島県生まれ。幼少期を東京、インド、米国、香港で過ごす。1997年東京大学法学部卒業、警察庁入庁。2000-02年留学制度でニューヨークの大学院(ロー・スクール)に。卒業後、2002年マッキンゼーアンドカンパニー日本支社に入社し経営コンサルタントに。2008年4月、GEM Partners株式会社代表取締役に就任。

素敵な女性起業家の方に経営コンサルタント・多摩大学客員教授の本荘が話をうかがう本連載の第七回目は、映画マーケティングのデータ収集・分析とアドバイスを提供するGEM Partners株式会社の梅津文社長の登場です。

「え、こんなはずじゃ」からの事業開発

映画関係のビジネスで経営者になりたいと思っていました。そこに映画ビジネスをやっている方から、すでに立ち上がりつつある事業をベースにした会社の経営をやらないかと言われ、2008年はじめに新会社の社長に転職。初めは、一年くらいでさらに新事業を開発すればいいというものだったのですが、サブプライム問題等で急転直下、ベースの事業そのものがなくなったんです。それが2008年半ば。

それから、「どうしよう」となり、急いで食い扶持を稼ぐ収入源づくりに懸命に取り組みました。データを使った分析によりマーケティングを改善する余地アリとの話を聞き、そこに活路を・・・。

提案したら意外に受けたんですが、それも出逢いでした。映画配給会社大手ギャガの宣伝トップ星野有香氏(当時、現パラマウント マーケティング本部長)から試しに『セックス・アンド・ザ・シティ』の宣伝のリサーチを発注いただき、それからギャガからいただく仕事が拡大しました。

映画ビジネスに関わる人が「あれってどうなんだろう」ということがデータで分かる。判断が早くなる、仮説が確信に変わる、共通のコミュニケーションに使える、というツールとして可能性があると実感しました。そして、お客様といっしょにやって学んでいき、これを柱に育てていきました。ギャガでの実績から他社からも依頼をいただくようになりました。

念願の映画ビジネスの経営者に就いたのもつかの間、ハシゴを外された格好になったところ、災い転じて福となした梅津氏。起業は計算できず、セレンディピティ(予期せぬ出逢い)に左右されるというが、まさにその典型例。ピンチをチャンスとした生命エネルギーと強運が印象的だ。ちなみに、いまは梅津氏がGEM Partnersの全株式を持つオーナー経営者だ。

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