古賀茂明と日本再生を考えるメールマガジン動画版Vol.007「自民党圧勝に終わった参議院選挙」ほか
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【目次】
■古賀茂明と日本再生を考えるメールマガジン動画版の書き起こし(動画版第7回 2013年7月22日配信)
 ●自民党圧勝に終わった参議院選挙
 ●アベノミクスの効果
 ●消費税引き上げのタイミング
 ●憲法改正問題はどう動くか
 ●原発再稼働の動きに歯止めはかけられるか
 ●今後の政局――野党再編の動き
 ●ネット選挙解禁の効果

自民党圧勝に終わった参議院選挙

現代ビジネス編集部(以下Gbiz): みなさん、こんにちは。「古賀茂明と日本再生を考えるメールマガジン」をいつもご愛読いただきありがとうございます。今回は動画版の第7回目ということになります。それでは、古賀さん、よろしくお願いします。

古賀茂明(以下古賀): よろしくお願いします。この動画の配信は金曜日ですから、26日になるんですけれども、いま、これを撮っているのが月曜日で、ちょうど昨日参議院選挙が終わったばかりということで、もう今日は新聞とかテレビとかを見ていても、ほとんど選挙一色という感じになっています。

結果はご案内のとおり、自民党大勝で、しかもこれは“予想通り”ということですね。そうすると、これでようやく、ねじれが解消したというのが一番大きな効果です。

いままでは衆議院で、この間大勝利して、3分の2だったわけですが、参議院がどうしても与党だけで過半数に届かないので、この間の国会の終盤でもごたごたがあって、衆議院を通過した法律が参議院でいくつも通らなくて廃案になっちゃったと。電気事業法の改正とか、そういうようなものも廃案になっていますけれども、ねじれによってそういうことが起きて、政治が前に進まないと言われていたんですが、これで、そういう心配がなくなったということです。

今回の選挙を一言でいえば、自民党のアベノミクスですね。これに焦点が当たって、世の中の雰囲気が非常に変わってきている中で、他の争点があたかもなかったかのようにかき消されていったと。それで、なおかつ、マスコミがほとんど、やる前から自民大勝というふうに決めつけて報道していたものですから、もう有権者から見ると、わざわざ行っても何か意味があるのかなという感じで、投票に行く意欲もなくなってしまった、みたいなところもありました。

投票率も結果的に非常に低い数字になってしまいましたので、組織力のある自民党、あるいは公明党、さらには野党ですけれども共産党、こういうところが大きく伸びたと。自民党を批判する人たちというのは、入れたくても入れるところがなかったと。

特徴的だったのはやはり共産党が伸びたということですね。アベノミクスというのは雰囲気はいいんですけれども、なかなか本当の効果が実感できない。

アベノミクスって、もしかすると効果は出てくるのかもしれないけれども、結局のところ得をするのは金持ちだけだよねとか、あるいは、大企業の正社員なんかは給料が上がるかもしれないけれども、非正規の人とか、あるいは中小企業で働いている人とか、そういう人から見ると、こんなものはいくら待ってたってお金が回ってくるはずないよ、と。むしろ、格差はどんどん開いていくんだと。

そういう心配をしていた人たちが、どこに入れようかなと思ったときにですね、民主党はちょっとね、もう何を言っているかよくわからないし、入れてもほとんど意味ないよねと。

それで、野党でまだ元気があるのは、みんなの党とか維新の会というのは選択肢にはなり得るのかもしれないんですけれども、この人たちが言ってる経済政策というのはどっちかというと自民党に似て見えるということで…。

そうすると、自分たちのような弱い者が置いていかれないように、そこを見てくれているのは誰だろうと考えてみると、一番わかりやすいのはやはり共産党だったということですね。ただ、全体としては自民党にどんどん票が流れたということだろうと思います。

じゃあ今後、この結果によって何が起こってくるのかということですよね。一つは、日本の政府の政策がどういう方向を向いていくのかという政策の話。それから、野党が、とくに民主党、生活、あるいは社民とか、そういうところが壊滅的な打撃を受けているわけですけれども、そういった野党の再編がどういうふうに進むのか。あるいは自民党とどういう関係になっていくのかとか、そういうちょっと政局めいた話と、二つの側面がありますので、それぞれについてコメントをしたいと思います。

Gbiz: よろしくお願いします。