米国金融緩和策の縮小時期はいつか?
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米国FRBの金融緩和策縮小時期に関しては、様々な観測が出ているが、一つ確かなことは、その時期が近付いていることだ。最近のFRB高官や市場関係者の発言を見ても、9月に縮小を開始するとの見方が有力だ。

9月に縮小が開始された場合、初回に850億ドルから250億ドル縮小して600億ドルとし、その後、200億ドルずつ縮小して、来年の半ばには縮小策自体を止めるとの見方が多い。

ただ、米国の金融緩和策縮小は、米国のみならず新興国の経済に大きな影響が及ぶことが予想される。FRBとしても、米国経済の状況を慎重に判断して縮小を進めることになるだろう。今後も、FRBの判断が注目される。

世界経済への2つの影響

米国の金融緩和策が、世界経済に与えるインパクトは大きい。影響の一つの経路は、米国の金融政策が米国景気を通してインパクトを与えるパスだ。米国の金融緩和策が継続して、米国景気が好調すると、主要国から米国向けの輸出は堅調に推移するだろう。

そうなると、世界経済にはプラス要素となって作用する。特に、天然資源や穀物などを主要輸出品とする新興国には重要なメリットが及ぶ。インドネシアやブラジルなどの経済成長率を押し上げることになるはずだ。

もう一つは、米国で供給された資金が、世界中に投資資金となって流れ込み、当該国の景気を持ち上げる効果だ。資本の蓄積が低い新興国にとって、投資資金の流入は経済発展に欠かせない要件の一つである。

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