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スクープ 中国人社員に機密文書を盗まれた日本の有名企業30社
人事情報から製品情報まで トヨタ ソニー パナソニック キヤノン 東芝ほか

 8月12日の日中平和友好条約締結35周年の記念日にも、8月15日の終戦記念日にも、日本を轟々と非難した中国政府。いまや日本は完全に敵国扱いだ。そんな中、2万3000社が進出している中国の日系企業でも苦悩が続く。機密文書が続々、インターネット上にアップされていることが発覚した—。

社員の査定基準が丸々暴露された

〈出社後にオフィスで朝食を食べた社員は、0・5点減点。就業時間中に勝手に外出した社員は0・5点減点。遅刻・早退は1回ごとに0・5点減点。就業時間中に私的な長話をしたり、私的なインターネットやゲーム、株式情報のチェックをした社員は、1回発見されるたびに1点減点。オフィスで食べ物を口にしたり、退社時に消灯やパソコンの電源オフ、ロッキングを忘れた社員は、3点減点……〉

 これは『百度文庫』に公開されている、中国のトヨタ社員の「月別査定基準」と題された資料だ。

 この資料には、「販売台数」「販売営業額」「仕事の能力」「職業規範」「その他」という5項目にわたって、細かい社員の査定基準が、点数とともに記されている。冒頭に示したのは、「職業規範」の中の一部分である。

 中国に進出している日本企業は、約2万3000社に上り、現地で約1000万人もの中国人を雇用している。そんな日系企業で、昨年秋の反日デモ以降、機密情報の流出が止まらなくなっている。中でもいま、「日系企業の機密の宝庫」と中国国内で囁かれているのが、『百度文庫』である。

 中国のインターネット人口は、すでに6億人を突破した。そんな中国のネットユーザーたちが、最も多く利用している検索エンジンが、『百度』である。その『百度』のデータ共有サイトが、『百度文庫』だ。

 つまりインターネットにさえ繋げば、誰でも自由に無料で閲覧することができる。もちろん日本からでも、中国語さえ読めれば、随意に閲覧できる。

 本誌は今回、中国国内における日系企業の動向に詳しいBBT大学の田代秀敏教授の協力を得て、この『百度文庫』に機密資料が流出したと見られる日系企業の一斉調査を行った。

 加えて、機密資料が『百度文庫』に流出している可能性がある会社に、流出の認識の有無と、対応策について問い合わせた。