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わが国の株価とドル・円相場の相関関係
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足許の金融市場で、株高・円安の傾向に変化が出てきている。株価が不安定になると、為替市場で円高が進む相関関係が見て取れる。つい最近まで続いてきた、アベノミクスによる株価上昇・円安の進展に一服感が出ている。

足元のわが国の株式・為替の市場動向を見ていると、株価が不安定な展開になる時に、円が買い戻され円高が進む傾向が見られ、株式と為替の市場にはかなり高い相関関係があることが分かる。

その背景には、大手投資家のリスクに対する意識が高まっていることがある。株価が軟調になると、投資家の多くは保有するリスクを軽減するために、保有しているドル買い・円売りの持ち高を調整することが想定される。

相場展開に大きく影響する二つの不透明要素

足許のわが国の金融市場には、二つの大きな不透明要因がある。

一つは、わが国の消費税率引き上げの時期とその引き上げ幅だ。当初の予定では、2014年4月に3%、2015年10月に2%の税率引き上げが実施されることになっていた。ところが、今年4-6月期のGDPが予想を下回る、前期対比プラス2.6%だったこともあり、税率引き上げに慎重な見方が台頭している。

もう一つの不透明要因は、米国の金融緩和策の縮小時期だ。現在でも、9月のFOMCの総会で、縮小が開始されるとの見方が優勢のようだが、連邦理事会の理事の中にも慎重な見方をする人がおり、今後の経済状況によっては、どのような展開になるのかが読みにくい。