「第2のパナマ運河」の建設計画に忍び寄る中国政府の影…

フィナンシャル・タイムズ(UK)より

2013年08月19日(月)

 太平洋と大西洋をつなぐパナマ運河は、海運の要衝だ。1914年の開通以来、無数の船舶がここを通過してきた。だが、その地位を揺るがそうとする計画がニカラグアで進んでいる。同国を東西に横切る長さ約290kmの巨大運河計画が持ち上がっているのだ。

 その建設費用は約400億ドル(約4兆円)。完成すれば、中南米から輸出される石油などの輸送費が大幅に軽減される見通しだ。

 しかし、この計画には中国政府の意向が強く関与しているとして、問題視する声があがっている。新運河の建設を受注し、今後50年にわたる利権を獲得した香港の建設大手HKNDグループの代表、王靖のバックに中国共産党がついているというのだ。中国には運河建設を通じて中南米での存在感を強化し、米国の影響力を抑える狙いがあるとみられている。

フィナンシャル・タイムズ(UK)より

 王は中国政府との関わりを否定しているが、彼のオフィスには毛沢東の大きな肖像画が掲げられている。また王が会長を務める通信会社「北京信威通信技術」のエントランスには、真っ赤なボードに金字で中国共産党の規約が記されているという。

 こうした指摘もあるが、ニカラグア政府は運河建設によって年15%の経済成長が期待できるとして、すでに算盤を弾き始めている。

 

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