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最近の人気車の魅力検証 売れているクルマのバイヤーズガイド【輸入車】
ヒット車には"買いたい"と思わせる魅力がある 全39台登場! 売れている理由

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輸入車
新型車の登場や割安な価格設定などで人気が高まる輸入車
TEXT/渡辺陽一郎

 最近は日本車の売れ筋価格帯に属する輸入車が増加。小排気量ターボ車が多く、燃費性能を大幅に向上。日本のエコカー減税車は一部のHVを除くと低価格車に偏るが、輸入車では250万~400万円前後の減税車も豊富。走行性能に優れ、趣味性も高く、購入時の税額が安いため、日本車の隙を突いて人気が高まっている。

 VWゴルフが一新されて注目を浴びるが、メルセデスベンツAクラスも人気。300万円以下でブランド力の高いメルセデスが手に入り、減税も受けられる。ボルボのV40、V60/S60も、燃費性能や安全装備を充実させ、価格も割安だから日本車からの代替えが多い。

 セダンではBMW3シリーズの人気が高い。2ℓのガソリンターボに加えてクリーンディーゼルの320dを470万円に設定。注目度を高めた。これらの車種は日本車の脅威になっている。

 日本車は古くからターボを手掛け、軽自動車には今でも豊富。それなのに小型&普通車で環境対応のターボ車がなく、輸入車に負けているのは残念。

〈hight up!〉●全長3545×全幅1650×全高1495(mm)●エンジン:1ℓ直3(75ps/9.7kgm)●JC08モード燃費:23.1km/ℓ

■VW up!
 149万~186万円 TEXT/石川真禧照

 これまでも低価格の輸入車は数多くあったが、どれもが装備を簡素化するなど、安さが目についていた。しかし、up!は低速域追突回避・軽減ブレーキ(シティエマージェンシーブレーキ)を全グレードに標準装備するなど、手抜きがなかった。それで価格が149万円という軽自動車もビックリの数字だったから注目が集まった。

 さらに、TVCMに久保田利伸などを使い、話題になった。発売当初は操作感がイマイチだったミッションも、最新型ではかなり改良されてきた。クルマの出来もVWの高品質が保たれており、優秀だ。

〈A180〉●全長4290×全幅1780×全高1435(mm)●エンジン:1.6ℓ直4ターボ(122ps/20.4kgm)●JC08モード燃費:15.9km/ℓ

■Mercedes‒Benz Aクラス
 284万~420万円 TEXT/石川真禧照

 メルセデスベンツを扱っているディーラーによると、Aクラスが発売されてから、今までディーラーに来たことのないTシャツ、ジーンズといったラフなスタイルの若い世代を見かけるようになった、という。そのような人たちは輸入車好きだが、今まではメルセデスやBMWでも中古車を買っていた。新車だと、せいぜいVWゴルフまでだったのだ。

 それが、284万円という価格で新車のメルセデスが買えるようになった。メルセデスも月々定額1万円からのファイナンスプログラムを用意するなど、積極的に売り込んでいる。

〈320i/8AT〉●全長4625×全幅1800×全高1440(mm)●エンジン:2ℓ直4ターボ(184ps/27.5kgm)●JC08モード燃費:16.6km/ℓ

■BMW 3シリーズ
 439万~745万円 TEXT/石川真禧照

 現行の3シリーズが発売されたのは'12年1月だった。この時のラインアップは4ドアセダンだけで、エンジンも2ℓターボだけだった。価格も600万円前後と高額だったので、販売はイマイチだった。でも、その後に、ツーリングが加わり、パワーユニットもハイブリッドやディーゼルが加わった。

 特に、ディーゼルターボを搭載する320dは動力性能に優れているうえに、燃費もいい。マツダがCX-5でディーゼルを大々的に宣伝したことも追い風となり、人気車種になった。最近の販売台数を見てみるとディーゼルの伸びが凄いようだ。

〈ONE/6MT〉●全長3740×全幅1685×全高1430(mm)●エンジン:1.6ℓ直4(98ps/15.6kgm)●JC08モード燃費:18.8km/ℓ

■BMW MINI
 219万9000~460万円 TEXT/片岡英明

 20世紀のミニを今に甦らせたコンパクトカーで、幅広いユーザー層を引きつける個性的なデザインが魅力。外観も内装も、ひと目でミニとわかる。ペット感覚の愛らしさで、ドレスアップして乗るのも楽しい。現行モデルはワイドバリエーションを誇るが、ボトムのミニONEでも胸を張って乗ることができる。

 エンジンは可もなく不可もなく、それなりの実力だが、キビキビとしたハンドリングと軽快なフットワークが魅力だ。日本車より個性が強いだけでなく質感と安全装備も充実している。都市部の走りで持て余さないサイズも人気の秘密。

〈プレステージ〉●全長4355×全幅1900×全高1635(mm)●エンジン:2ℓ直4ターボ(240ps/34.7kgm)●JC08モード燃費:9.0km/ℓ 

■RANGEROVER イヴォーク
 450万~598万円 TEXT/石川真禧照

 コンパクトプレミアムSUVは数車あるが、そのスタイルはどれも似たり寄ったりで個性に欠けていた。そこに登場したのがイヴォークだった。そのスタイルは'08年に公開されたコンセプトカーそのもの。これまでのSUVとは次元の違う未来的なスタイリングだった。特に2ドアクーペは大胆なスタイリングだ。いっぽう、インテリアなどはレンジローバーの基準をクリアする上級な質感を保っていた。それでいながら価格は500万円を切るという、レンジローバーとしては破格の低価格で登場した。あこがれのレンジブランドが身近になった。

〈ツインエアPOP〉●全長3545×全幅1625×全高1515(mm)●エンジン:0.9ℓ直2(85ps/14.8kgm)●JC08モード燃費:21.5km/ℓ

■FIAT 500
 199万~284万円 TEXT/片岡英明

 ミニと同じように往年の名車を今の技術で甦らせたレトロテイストのコンパクトカーだ。愛らしいスタイリングで、シンプルだが、インテリアも味がある。廉価グレードを選んでもユーザーの満足度はすこぶる高い。小さいが目立つし、走っていても止まっていても周囲から熱い視線を浴び、主人公の気分。

 デザインだけでなく走りも個性的。2気筒ターボのツインエアは独特のエンジンサウンドを奏で、気持ちいい加速を楽しめる。エンジンは非力だが、クイックな操縦感覚に魅せられる人も少なくない。年配の人が乗っても似合う。

〈V60 T4〉●全長4630×全幅1845×全高1480(mm)●エンジン:1.6ℓ直ターボ(180ps/24.5kgm)●JC08モード燃費:13.6km/ℓ

■VOLVO S60&V60
 379万~549万円 TEXT/片岡英明

 第一の人気の秘密はライバルを圧倒する充実した安全性能。先進のシティセーフティとヒューマンセーフティに心酔し、選ぶユーザーが増えている。また、エアバッグに代表される安全装備も抜かりはない。ステーションワゴンを含め、スポーティなクーペルックで目を引く。これも人気アップの理由のひとつだ。

 走りの実力が高いのもチャームポイントに挙げられる。1・6ℓのターボエンジンは力強いパワーフィールだ。デュアルクラッチの6速ATも気持ちいい走行フィールに一役買っている。インテリアの高い質感とセンスのよさも魅力。

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