経済の死角
2013年08月19日(月) 

中部電力が踏み出した、日本の新しいエネルギー産業創生に向けた第一歩

ダイヤモンドパワーのビジネスコンセプション(同社HPより)

文/ 磯山友幸(経済ジャーナリスト)

安倍晋三首相が構造改革の象徴として掲げる「電力自由化」をにらんだ民間企業の動きが出始めた。中部電力はこのほど、三菱商事子会社の電力小売事業者である「ダイヤモンドパワー」を買収し、首都圏での電力販売事業に乗り出すことを公表した。一大消費地である東京電力の管内で、電力の大口販売を行う。

ダイヤモンドパワーは、契約電力50kW以上の大口需要家に、大手電力会社の送電線を通じて小売りする特定規模電気事業者。東京電力、中部電力、関西電力の管内で、電力を供給しているいわゆる「新電力」で、新電力全体の中では2%程度のシェアを持つ。首都圏の百貨店や病院、オフィスビルなどを契約先に持つ。

中部電力は三菱商事が持つダイヤモンドパワー株式の80%を約10億円で譲り受ける。残りの20%は三菱商事が保有し続ける。2013年度の業績は売上高160億円、純利益15億円という。

大手電力会社が新電力を傘下に収めて自ら経営に乗り出すのは初めて。また、ダイヤモンドパワーが中部電力の子会社となることで、中部電力グループとして自社の供給域外である東京電力管内や関西電力管内に電力を本格的に供給することとなる。大手電力会社が自社区域を超えて販売体制を敷く初のケースになるという。

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