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ビジネスマン必読
孫? 稲盛? それとも…
いまニッポンで「最高の経営者」は誰か

 元気のいい会社のトップは目がキラキラと輝いている。社長が誰よりも汗を流して働くし、熱く夢を語りながら利益も上げる。「経営不在」と言われて久しい日本にも、そんな経営者がたくさんいた。

"指導力"より"始動力"

「高度成長期には手堅くまとめる調整型の経営者が求められていたが、いまは違います。トップ自らがグローバルに駆け回り、情報を収集し、新規事業の扉を開け、道を切り開いていくことが求められている。これからの経営者には"指導力"よりも"始動力"が必要とされているのです」(元経済産業省で青山社中筆頭代表の朝比奈一郎氏)

 企業の栄枯盛衰が瞬く間に移り変わる激変の時代に突入した。そうした中で、経営者の力量が、企業の生き残りを大きく左右するようになっている。スティーブ・ジョブズ亡き後の米アップル社が株価を落としたように、経営者によって企業の評価が大きく変わってしまう恐ろしい時代だ。では、いま最も優れた日本企業の経営者は誰なのか。

 緊急調査を実施し、経済や企業経営に熟知した国内外のプロ43名に「優れた経営者トップ3」を選んでもらった。結果をまとめたのが、次ページからの表である。さらに、各識者が選んだ1位=3点、2位=2点、3位=1点で集計し、「最高の経営者ランキング」も作成した(7ページ表)。

 ダントツの1位に立ったのがソフトバンクの孫正義社長で、2位が日本電産社長兼CEO(最高経営責任者)の永守重信氏だ。ともに20代で会社を創業、その後30~40年と会社を成長させ続け、いまや世界に知られる企業にまで押し上げた。両氏が評価されるのは、その文句なしの実績だけが理由ではない。実はこんな共通点がある。

「ソフトバンクのグループ会社であるヤフーに在籍する知人に聞くと、午前中から孫氏による仕事の指示がどんどん飛んでくるらしい。莫大な資産を築いてなお、仕事への情熱が衰えていない証拠。永守氏もいまだ誰よりも早く出社し、元日の午前以外、一年中仕事をしている。両氏のあくなき努力の姿勢は群を抜いている」(S&S investments代表の岡村聡氏)

 欧米の経営者たちは秒単位でスケジュールを刻み、プライベートジェットで世界を駆け巡り、トップ会談で交渉を次々とものにしていく。「経営者自らが最も働く」のは世界の常識で、これを実践しているのが孫、永守両氏だといえる。

 社長室にこもってハンコを押すだけの経営者とは生きている世界が違う。もちろん、二人は「見えている世界」も違う。

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