「半沢直樹」に憧れて銀行を目指す若者への覚悟のススメ

2013年08月14日(水) 山崎 元
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 銀行員には以下のようなタイプが向いている。

(1) 勉強が嫌いでないこと
(2) ストレスに強いこと
(3) 肩書きが好きであること

 金融業全般にいえることでもあるが、特に銀行では、融資先の業界や企業について調べる必要があるし、新しい制度や商品、金融市場などについて、継続的に知識を仕入れて仕事をする必要がある。
 学ぶべき対象は、経済、法律である場合もあるし、担当する業務によっては技術的な知識が必要な場合もある。また、銀行は書類をベースに仕事が進むので、書類作成が苦にならない文章力や表現力が必要だ。端的にいって、記述式の試験答案を書くのに苦労するような学生が銀行に就職すると苦労する。
 学校の勉強が直接役に立つ訳ではないが、成績は一つの目処になる。学業成績の悪い学生は、銀行を目指さない方がいい。

 ストレスに強いことは、どの職場でも重要だが、銀行に於いては格段に重要だ。お金を扱う仕事なので、顧客の理不尽、上司の理不尽に耐えつつ、安定して仕事をこなさなければならないし、組織の締め付けは厳しい。人事評価が一生にわたって影響するので、特に、上司に逆らうことは難しい。

支店長に反抗的な態度をとることは現実の銀行ではあり得ない

 ドラマの中で半沢直樹は、会議中にあからさまに支店長に反抗的な物言いをしているが、ああいうことは、現実の銀行ではあり得ないと思った方がいい。

 また、他人に耐える種類のストレス耐性の他に、自分のやりたいことをせずに我慢したり、言いたいを言わずに我慢したり、といった「しないことの我慢」に対するストレス耐性が必要だ。

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