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 だれでも突然夜の予定がキャンセルになってしまったという経験はあるはずだ。そんなポッカリと時間が空いてしまった夜、一人でご飯を食べるとしたら、あなたならどうするだろう?

 牛丼チェーンやラーメン店でビールと牛丼やラーメン餃子定食では、「グルメ設計塾」は納得しない。

 このようなアクシデントには日ごろからの準備が大切だ。グルメ設計塾読者の皆さんには、突然一人で食事という夜でも美味しく楽しめるお店を常時リストアップすることをおススメする。

 最低でも3ヵ所に一人で気兼ねなく入れるお店を探しておけば安心だ。会社の近く、いつも利用するターミナル駅、そして自宅の近く、の3つである。

「玉ゐ」の穴子重は老舗の味わい

 一人で入れるお店の条件は、こんなふうになる。

1、お一人様が違和感なく落ち着ける
2、メニューが一人分ちょうど良い分量にできる
3、1時間ほどで食事が終えられる
4、もちろん味は一流、値段は二流が望ましい
5、そして予約なしでふらりと入ることができる

 カップルがいちゃついていたり、若者のグループが合コンをやっているような騒がしいお店は落ち着かない。気の利いたメニューが少しずつ楽しめる、ボリュームよりクオリティ重視のお店じゃないと食べきれない。

 そして、2時間かけてコースでがっつり食べるようなお店ではなく、つまみでお酒が飲めるようなお店。その上、美味しくてリーズナブルな「価値 > 価格」のお店。しかもいつでも入れるお店、とまあここまで欲張りだと、ストライクゾーンはかなり狭い。

 私の場合、会社の近くに「玉ゐ」、 ターミナル駅の目黒に「とんき」、 そして自宅の近くに「吉法師」 と3軒のお店を押さえてある。

 「玉ゐ」は、穴子の専門店。

 お一人様用のカウンターでゆっくりと上質な穴子重を味わえる。最初はそのまま、次に薬味(わさび、ごま、ねぎ、柚子)を乗せて、そして最後はお茶漬で、とひつまぶしと同じように3種類の食べ方が楽しい。

 目黒駅西口にはとんかつの名店「とんき」がある。

 1階はカウンターのみ。一人のお客にはその日の新聞をそっと出してくれる心配りもある。日本酒を飲み、おしんこを食べながら、とんかつが出てくるのを待っていると、何とも落ち着けるお店である。ちなみに私が注文するのは、いつも串かつ定食と日本酒、それにおしんこの追加。

 帰り道の碑文谷ダイエーの近くにあるのが「吉法師」。

 蕎麦屋さんであるが、つまみが充実。たまご焼き、カニの内子といった定番以外に、白子、あんきも、牡蠣といった季節の食材もある。〆はもちろん手打ちそばで。「天邪鬼そば」は一度は食べてみたい逸品。

 この3店以外にもまだいくつかの隠し玉はあるが、このように不測の事態でも、美味しいものをしっかり食べる。充実したグルメには普段からの備えが大切なのだ。

<グルメの法則 1  
会社・自宅付近、いつも利用する駅の3つに、
一人で気兼ねなく入れるお店をキープせよ!


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