来年F1は必ずオモシロくなる 来年のF1をオモシロくする重要ファクターというが…… ERSって何?F1はどこに向かっていくのだろうか!?

2013年08月13日(火) ベストカー

ベストカーBest Car Life

upperline
すでに1.6ℓ、V6エンジンを公開しているメルセデス。エンジン以外の部分の開発は急務

 そのF1エンジンのNA路線も今シーズンその最終年を迎え、来季からはまったく新しいF1パワーユニットが登場する。1・6ℓ、V6直噴ターボエンジン時代の幕開けだ。

 この新世代ターボエンジンは通常のターボエンジンというだけではなく、近年F1で開発されてきたエネルギー回生システム(ERS)が搭載される。もちろんこれまでF1に搭載されていたKERS(キネティック・エネルギー・リカバリー・システムの略で、運動エネルギー回生システム)と同等のもので、若干扱い方が変わったものなのだ。

 これまでのいわゆるKERSは基本的にエネルギーの回生をブレーキング時において、その減速トルクをエンジンのクランクシャフトの回転から得て、モータージェネレーターユニット(MGU)を回して発電を行なう。そしてそれを蓄電ユニット——すべてがリチウムイオンバッテリーユニットだが——に蓄電し、加速時にはこの電源を使って、減速時にはジェネレターとして働いたMGUに送電し、これによってモーターを回転させ、エンジンのエクストラパワーとしてクランクシャフトに伝えるものであった。

 もちろん来年もこのシステムはより強化され搭載が続けられる。ただし今シーズンまでは回生はMGUでなくてもよく、フライホイールによる回生も許可されていたのだが来年はMGUによる電気的回生だけに統合されることになる。

非常に高度な回生システムがF1らしい

現在テストできていないMGU-Hはターボの排熱を回収。MGU-Kとのバランスも重要

 と、ここまでは基本的に今シーズンと大きくは変わらないのだが、来年にはこれに加えて新たなERSが追加されることになるのだ。

 これまでのKERSはERS-Kとして残り、さらにERS-Hというエネルギー・リカバリー・システムが付け加えられるのだ。

これのHとはつまりヒート、熱エネルギーの回生を行なうシステムなのだ。

 もちろん回生はMGUに統合されているので、これまでと同様クランクシャフトでの回生をMGU-K(キネティック)、そして熱エネルギーの回生をMGU-H(ヒート)が受け持つことになったのだ。

 このMGU-Hは熱、つまりエキゾーストの排気熱を回生して利用しようというもので、排気ガスがターボチャージのタービンを回すエネルギーを利用して、タービン軸にMGU-Hを搭載してタービン軸の回転で発電させるというものだ。

 こMGU-HはMGU-Kとは利用方法が違っている。

次ページ  もちろん通常に回生発電を行な…
前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ