"夏枯れ相場"のポジション調整
〔PHOTO〕gettyimages

足許の金融市場を見ていると、典型的な"夏枯れ相場"の様相を呈している。海外投資家を中心に多くの市場関係者は夏休みを取っているため、市場への参加者はかなり減っている。参加者が限られていると、どうしても売買高は低調になる。

市場の売買高が減少すると相場の厚みが減少し、どうしても展開が一方的になり易い。株式や為替の市場では、大口投資家によるポジション調整の売り・買いによって振れ幅が大きくなることが考えられる。

つまり、それだけ金融資産の価格変動率が上昇し、必然的にリスクが高まる。そうした状況になると、リスク量を減らす(=リスクオフ)ポジション調整の動きが加速することもあり、リスクオフの動きが一段と加速するサイクルに陥る可能性が高い。

夏枯れ相場の特徴

一般的に"夏枯れ相場"とは、参加者が減少して売買高が減少し易くなる展開を指す。その背景には、ファンドマネジャーなど多くの市場参加者が休みを取って、市場を留守にすることがある。

市場参加者が少ないと、相場展開の予測などに差がでにくい。そのため、ひとたび大きな売りが出ると市場全体が売りに傾きやすく、逆に、一部の大手投資家などから買いが入ると、市場がそれに引っ張られる可能性が高い。

そのため、夏休みの時期は、特段の新しい材料が出ていないにも拘らず、どうしても金融市場の振れ幅が増幅されることが考えられる。元々、リスクは金融資産の価格変動性で表されるため、"夏枯れ相場"では、金融資産のリスクは高まる傾向がある。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら