自民党政治にひそむ光と影---かつての一党優位時代と現在とでは何が変わったのか?
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 参議院選挙が終わり、2日には臨時国会が開かれた。本会議場での議席の決定、正副議長、各種委員会の人事など、事務的な手続きを行うためだ。議長には自民党の山崎正昭氏、副議長には輿石東氏の就任が決まった。当初、輿石氏の副議長就任に難色を示していた自民党も、従来の慣例を容れて、容認姿勢に転じた。これでねじれ国会が解消し、政策決定の迅速化も期待されよう。

 民主党をはじめとする野党は、すっかり無力化しており、もはや自民党1強時代の到来である。連立与党の公明党が、どれくらいブレーキをかけられるか。それのみが歯止めという情けない現状である。

麻生副総理のナチス発言に見る緊張感の欠如

 そのような中、麻生副総理のナチス発言が波紋を呼び、国際的な批判を浴びている。麻生氏は、7月29日、都内のシンポジウムで、「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」と語ったと報じられている。憲法改正論議は、静かな雰囲気で、落ち着いて行うべきだということには、私も賛成するが、ナチスを例に出したことは問題である。