野球
二宮清純「夏の甲子園、愛媛vs.大阪に注目!」

 かつて愛媛県は野球王国と呼ばれていました。野球殿堂入りを果たした人物の名前を列挙すれば、それは明らかです。

 景浦将(元阪神)、藤本定義(元巨人監督)、森茂雄(元早大監督)、千葉茂(元巨人)、白石勝巳(元巨人)、佐伯勇(元近鉄オーナー)、坪内道則(元朝日軍)、藤田元司(元巨人)、正岡子規(俳人)。

 ちなみに現在の日本高野連・奥島孝康会長も愛媛県鬼北町の出身です。母校の宇和島東は88年のセンバツで初出場初優勝の快挙を達成しています。

“夏将軍”で勝率1位

 さて愛媛県の野球を長年、牽引してきたのが松山商です。先に紹介した殿堂表彰者の実に5人が同校OBなのです。春夏合わせて甲子園出場42回、春2回、夏5回の優勝を誇ります。特に夏は強く、勝率7割4分1厘(60勝21敗1分)。“夏将軍”と呼ばれていました。

 いました、と過去形にしたのは2001年以来、夏の甲子園から遠ざかり(春は96年が最後)、精彩を欠いているからです。今年の県予選も2回戦敗退でした。

 それでも松山商の活躍などにより、愛媛県勢の夏の甲子園勝率は未だに全国トップです。参考までにベスト10を列挙してみましょう。

1位  愛媛  6割5分1厘 114勝61敗1分
2位  大阪  6割4分8厘 153勝83敗
3位  神奈川 6割3分4厘 116勝67敗
4位  和歌山 6割2分1厘 118勝72敗1分
5位  広島  6割1分7厘 111勝69敗1分
6位  高知  6割1分2厘 85勝54敗
7位  兵庫  6割3厘   132勝87敗
8位  奈良  6割2厘   77勝51敗
9位  愛知  5割9分9厘 124勝83敗
10位 沖縄  5割8分9厘 63勝44敗