三田紀房『砂の栄冠』に学べ!
高校野球を"興行"の視点から分析する「甲子園研究所」
講義(2)ぶっちゃけ甲子園に行くのにゼニがいくら必要か

『ドラゴン桜』の三田紀房が描くヤングマガジン連載中の"爽やかでズル賢い"本格野球漫画! ある日突然、いつも練習を見に来ていた謎の老人から、「この金で甲子園に行って欲しい」と現金1千万円を託されてしまった高校2年生の新キャプテン・七嶋。この1千万円が七嶋を変える! 手段を選ばずなりふり構わず、時には爽やか球児を演じるために猫もかぶる! 果たして七嶋が率いる樫野野球部は甲子園に行けるのか!?

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「甲子園研究所」
講義② ぶっちゃけ甲子園に行くのにゼニがいくら必要か

誰もがたじろぐ1千万!! えっ、足りない!?

全国17万人の高校球児と、彼らを応援する人たちへ贈る巻末コラム、その名も「甲子園研究所」! 高校野球に精通し、全国に幅広く情報網を持つ「所長」とその「助手」による関係者情報満載のマニアッククロストーク、ここに開幕~!!

助手 所長!! トクさんが七嶋に1千万円を渡しましたよ! 高校生に1千万円なんてどうするんですか!

所長 何!? 1千万円? 樫野高校は甲子園を目指すんだろ?

助手 はい。それが七嶋とトクさんとの約束ですから。それが何か?

所長 本気で甲子園を目指すなら、1千万円なんて全然足りないよ。

助手 た、足りない!? 1千万円で?

なぜ1千万円では全然足らないのか?

所長 考えてみなよ。野球ってとにかくお金がかかるんだよ。例えば、道具。打撃練習用のマシンなんて、安いもので40万、いいものだと100万が目安。最低2台は必要だろう。ボール代もバカにならない。年間60~80万はかかる。

それから、捕手の防具。一式揃えると約10万。土日に一、二軍とも試合をするとなると、1チームに最低2人は捕手がいるから4セット必要だ。それだけで40万。バットだって1本2万ぐらいする。10本で20万だ。4万するミットだってチーム用にいるし、ロジンバックなど消耗品も・・・。

助手 それだけで300万ですよ! 普通の公立校はどうするんですか? いったい、いくらかかるんですか!