超人(球宴最多得票→大活躍記念)・糸井嘉男(オリックス)の母が明かす「怪物誕生秘話」

―嘉男さん、オールスターのファン投票でダントツの1位でしたね。

「じぇじぇじぇや(笑)」

―ファンが一番見たい選手なんです。

「ピンとこんなあ。野球はアカンで! わからん。ハハハハッ」

 こう話すのは、オリックスの糸井嘉男(31)の母親・千代乃さん。ユニークな返しに超人遺伝子を感じざるをえない……。

 オリックスに移籍した今季、開幕直後の右ヒザ痛の影響などもあり、前半戦は打率2割8分4厘、本塁打8、打点33と、超人ぶりを存分に発揮しきれていない糸井だが、その人気は絶大だ。先日行われたオールスターのファン投票では、最多得票となる43万9518票を獲得。糸井に魅了されるプロ野球ファンが全国に増え続けているのだ。

 ちなみに選手間投票でも、パ・リーグ1位。プロが認めた超人、それが糸井。その期待どおり、第1戦で敢闘選手賞に選ばれる活躍を見せた彼が愛される理由は、移籍してからも変わらない。

「アウトカウントを間違えて、2アウトなのにベンチに帰ろうとして坂口(智隆)に引き留められたことは一度や二度ではありません。『待て』のサインでも打ってしまうので、サインも複雑なものは出しづらい。

 WBCが終わってチームに合流したとき、森脇(浩司)監督が時差ボケの影響について確認したのですが、『そういうのは向こう(時間)が合わすことなのでありえません』と返されたそうです。監督もさすがに理解不能だったそうですが、体調面を考慮して、『明日は休め』と伝えると、『ボクはチームに必要ないんでしょうか』とオープン戦の出場を直訴したそうです」(オリックス担当記者)

 新天地でもそんな超人ぶりを見せる糸井の幼少期を、千代乃さんが明かす。

―小さいころの嘉男少年は?

「恥ずかしがり屋の人見知りや。中学に上がるころ、ちょうどJリーグが盛り上がっていて、あの子も『サッカー部に入る』って言うとったわ。父ちゃんが頼み込んだんやろ。『オレは、サッカーまったくわからんから、野球やったら、いろんなことも話せるで』って。そもそも、リトルリーグにすら入っとらんからね」

―大学時代の恩師は、「あれほど才能があって人一倍努力するんだから、成功するのは当然」とおっしゃっていました。

「だから、みなさん上手にヨイショしはるんですって。嘉男はようけ考えへんから。あーでもない、こーでもないと細かいことは考えへん。ただ、ずっと『もっとうまくなりたいんや、オレは』ばっかり言うてたわ!」