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警告レポート 8月殺人豪雨で「東京のココが水没する(水深1m超)」
東京水没危険エリアマップ東京の各自治体が発表しているハザードマップに専門家の意見を加え、本誌が作成。荒川周辺以外も水深1m以上に達するエリアは意外に多い (図版制作 アトリエ・プラン)
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'03年7月19日に起きた集中豪雨により浸水した地下鉄博多駅のコンコース。同様のことが東京でも起こりえる

 不気味な異常気象が続いている。7月23日午後、東京・目黒区や世田谷区を1時間に約100mmの記録的なゲリラ豪雨が襲撃。電車が止まり、約100棟が床下浸水、一部で停電も起こった。ここ数日、山形や福島、静岡なども集中豪雨に見舞われ、梅雨明け以来、北陸、山陰など西の各地でも被害が相次いだ。局所的なゲリラ豪雨が、日本中でキバを剥いているのだ。民間の気象情報会社ウェザーニューズは、この夏のゲリラ豪雨の発生件数を昨年の3・5倍と予想している。

「太平洋高気圧に覆われている状態では、ゲリラ豪雨が起こりにくい。高気圧が移動することによって、そこに湿った海風や、上空から寒気が入ってくると積乱雲ができやすくなり、ゲリラ豪雨が起きる。現在がその状態です。8月上旬から中旬にかけても、高気圧の勢力が弱まり、発生件数はピークになると思われます」

 これからますます集中豪雨が増えるというのだ。今夏、関東は空梅雨で渇水が懸念されている。が、それが豪雨と関係してくるという。名古屋大学地球水循環研究センター教授・上田博氏が説明する。

「梅雨前線が南のほうにあって雨があまり降らないようなときに、前線が上がってくると強い雨が降ることがある。あるいは、前線が北にあって、関東では日照りが続いているときに前線が下りてきて、豪雨になることがある。つまり、長い期間雨が降らなくて、どこかのタイミングで大量に降るのは前例が少なくない」