経済の死角

「ソニー復活へ」大人気25万円デジカメ作った男たち

2013年08月02日(金) フライデー
friday
upperline
写真はRX1。派生モデルのRX1Rは解像度がより高く設計されており、ウエディングドレスなど、細かい繊維の撮影に向いている

 かつて世界最強ブランドだったソニーのエレキ事業(音響、映像機器)は、赤字に転落し、苦境に喘いでいる。しかし、そこに光を投げかける製品が現れた。

「トレンドとは少し外れた〝とがった〟カメラです。レンズ交換も光学ズームもできないけれど、超ハイスペックで、他社の製品とは桁が違う高価格。ソニーさんらしい、こだわりにあふれた製品です」(家電量販店カメラ担当店員)

 昨年11月、ソニーが長期間の開発の末発売した約25万円の高級コンパクトデジタルカメラ「DSC‐RX1」。今年5月にソニー製品として初めて「カメラグランプリ大賞」を受賞、好評を受け、7月に新機種「RX1R」が発売された。フルサイズのイメージセンサ(映像を受け取る基幹部品)とレンズを1000分の1mm単位の調整によって一体化し、小型ながら、極めてゆがみの少ない写真が撮影できる。

 これまでソニーのカメラは専業のカメラメーカーの製品に比べ普及価格帯のイメージが強かったが、RX1で評価が変わりつつある。その開発に挑んだ「技術屋」の男たちに話を聞いた。

「RX1は、『最高画質を、てのひらに』というまったく新しいコンセプトで '11年の夏に開発がスタート。受け入れてもらえるか心配だったし、開発には苦労が多かったです」(プロジェクトマネージャー・大島正昭氏)

 コンパクトカメラでありながら、プロ機と遜色ない超高画質を、一般にも買える価格で実現するという難題に挑んだ。

次ページ 「フルサイズのイメージセンサを…
1 2 3 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事