パーティ券2万円の「昼食会」を石原前知事から継承した猪瀬都知事の政治センス
2013年3月9日、FC東京と柏戦の試合前セレモニーに登場 [Photo] Getty Images

 猪瀬直樹東京都知事が、7月26日、新宿の京王プラザホテルで昼食会を開き、会場の本館5階「コンコードボールルーム」は、満員の盛況だった。

 夫人急逝の直後ということもあって、猪瀬氏は会葬のお礼を述べ、会場にはレクイエムが流れた。その後、出席者に配られた著書『唱歌誕生』(中公文庫から今年5月に再販)が紹介され、東京オリンピック招致や都政の今後についての報告がなされた。
 個人、作家、都知事という三つの顔をバランス良く見せたパーティだったが、位置づけとしては政治資金パーティである。会の運営方法など、すべては石原慎太郎・日本維新の会共同代表の「石原慎太郎の会昼食会」を継承した。

都知事は「ファンクラブみたいなもの」とはぐらかすが

 昼食会の直後に都庁であった記者会見で、「今日の昼食会の位置づけは、知事就任後、初めての政治資金パーティとなるのかどうかうかがいたい」と、質問した記者に対し、「ファンクラブみたいなもんですね」と、はぐらかしたが、2万円のパーティ券を買って参加するのだから参加者は、「石原利権」の継承も期待している。

 実際、石原氏はこの昼食会を政治資金集めの中核に置いており、京王プラザホテルを中心に年に3~4回、開き、1回平均800万円から1000万円を集め、年3000万円前後を確保していた。新党結成までの石原氏は、都知事専業だったので、十分な政治資金といえないだろうか。

 これは、猪瀬氏も同じだろう。都知事以上を目指す政治的野心があるのなら別だが、猪瀬氏の都政にカネがかかるとは思わない。
 ただ、「ファンクラブ」という発言には違和感がある。