The New York Times
2013年07月30日(火) 

オバマ氏の演説から浮き彫りとなった米国内の驚くべき「エネルギー競争」戦略

〔PHOTO〕gettyimages

天然ガスの供給が増加する米国

オバマ大統領は先頃(6月25日)、最重要事項である国家安全保障と雇用問題に関して演説したが、その中で、気候変動についても言及していたようだ。

オバマのこの演説の目玉は、機能していない議会を飛び越えて、環境保護局に対し、より高い大気品質基準を導入するよう直接指示し、米国の炭素排出量を削減すると決定を下したことだ。今後、多くの法律上の異議申し立てに直面するだろうが、これが立法化されれば、発電原料を石炭から天然ガスへ転換させる動きが加速されることになる。

天然ガスが排出する、地球温暖化をもたらす二酸化炭素の量は石炭の約半分で、米国での天然ガスの供給は増加中である。市場の力の結果だけで、石炭は、すでに米国の電力供給の2分の1から3分の1に下落している。

1万台のクルマが立ち往生する未来

しかし、大統領の演説にあった反炭素公害にここでは触れない。より大きなメッセージに焦点を絞りたい。最初に、われわれは優先順位を変え、家族やコミュニティー、国家や世界にとって重要なことから考え始めなければならない。

まず、今後40年間でこの地球上の人口は70億人から90億人に達し、その大部分がアメリカ人のような車や家、消費行動をしたいと願う中、世界経済の動力源をどう供給するかが問題となる。

よりクリーンな方法を見いだせなければ、地球は、誰の予言よりも急速に、煙にまみれ、窒息し、燃え尽きてしまうことになるだろう。2010年、北京・チベット間の高速道路の交通渋滞が100キロにおよび、1万台のクルマが立ち往生し、解消に10日もかかった例は、われわれの将来の姿を示唆している。

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