政治の劣化を防ぐために、普通の人が参入できる改革を! ~12年の国会議員生活を終えた今、伝えたいこと
〔PHOTO〕gettyimages

 私は、7月28日をもって、国会議員の任期を満了し、2期12年務めた参議院を去った。この間、与党も野党も経験し、厚生労働大臣や政党の代表も歴任したが、多くの人々に支えられて、国民のために仕事をすることができたと思う。感謝の念で一杯であると同時に、政治改革の道はまだ遠し、という感も強い。

 この12年間、非常に密度の濃い政治活動を展開してきた。その経験を踏まえて、どうすれば日本の政治の劣化を防ぐことができるかについて考えてみたい。

優秀な人材を政治の世界に送り込むために

 まずは、優秀な人材を政治の場に送り込むことである。

 しかし、今は、それが難しくなっている。選挙に出るのにカネがかかる上、利権にまみれた政党幹部の言いなりにならねばならない。さらには、職業として不安定であり、キャリアを積むことが容易ではない。このような問題を一つ一つ解決していかなければ、優秀な人材は政治の世界に参入しないであろう。

 また、小選挙区制も問題である。一人しか当選しないので、本人の能力や努力にかかわらず、そのときの風向きで当落が決まるからだ。私たちは、今回と前回の総選挙でも、それを経験した。

 このようなリスクが高い挑戦に、どれだけ多くの人材が手を挙げるか。やはり、一選挙区で3~5人が当選する、中選挙区のほうがよい。そうなれば、半分くらいの代議士は、継続して当選することができ、政治的キャリアを積み重ねていくことが可能になる。

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