消費税増税が成長を阻害するのはリーマンショク前後の欧州をみれば明らかだ
財政再建は増税より成長で

「消費税率引き上げを決め打ちするものではない」

7月27日、安倍晋三首相はマニラ市内のホテルで記者会見し、こう述べた。中期財政計画について、税率引き上げを前提とせずにまとめる考えを表明したのだ。

「決めうちしない」という安倍首相の言葉は、かつて小泉純一郎首相が使っていたものだ。当時、経済財政諮問会議において、財務省側の決め打ち的な議論に対し竹中平蔵経済財政相が反論したとき、会議の最後の締めの言葉として小泉首相が言ったものだ。

安倍首相は当時、官房長官として出席したので、財務省にそのときの悪夢が舞い戻ることをもちろん知ったうえでの発言である。

G20で増税を宣言しないと国債の信任が落ちる?

先週の本コラムでは、今後の政治日程を紹介し、三つのシナリオがあると書いた。まとめると以下の通りだ。

〇シナリオ1 増税、財政支出増
       法案は出す必要なし
       族議員跋扈

〇シナリオ2 増税ストップ
       法案を出す必要あり
       党内政局化するおそれあり

〇シナリオ3 増税延期(景気回復後に5%アップ)、
       小幅増税(1%ずつ)
       法案を出す必要あり
       党内政局化するおそれあり

参考までに政治日程も書いておこう。