経済のプロ40名以上が明かす、ロボット時代に「生き残る会社」「なくなる仕事」~2020年の日本を大予測!あなたの会社は消えているかもしれない

2013年07月25日(木) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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中間管理職のサラリーマンはいらなくなる

 食品業界は内需産業で、じり貧必至と言われてきた。そうした批判に腐ることなく、また畑違いの新規事業に手を出すこともなく、「世界一味にうるさい」と言われる日本人の舌を満足させようと、地道に研究開発を続けてきた。そこへきて「いま世界的な人口爆発が起き、安全でおいしい日本の食品ブランドの評価が高まっている」(S&Sinvestments代表の岡村聡氏)わけだ。

 過去に「終わった」と言われながら、蘇った企業も強い。経済評論家の山崎元氏が言う。

「商社不要論が言われる中で、モノを右から左に動かして日銭を稼ぐビジネスモデルから、事業投資のポートフォリオで収益を上げるモデルに転換したのが三菱商事。JTは世間のタバコ・バッシングを乗り越え、国内のたばこ専業から、国際化と総合食品メーカーへの多様化に成功した」

 元サムスン電子常務で、東京大学大学院ものづくり経営研究センター特任研究員の吉川良三氏も言う。

「時代の変化、産業構造の変化を敏感に感じ取り、業態を変えられることが今後の生き残りの条件になる。サムスンの会長やその側近たちは『10年後は読める』といつも言っていたが、感じ取った変化を経営戦略に生かせるかが重要になる。

 富士フイルムは衰退していく記録メディアフイルムから、高機能材料やヘルスケア分野に業態転換させた。コマツは製造業の時代の先を読み、ハードとソリューションの組み合わせで業態を大きくできることを証明した。過去の栄光にこだわらない姿勢を持てる企業が生き残れる」

 では、「なくなる仕事」のほうはどうか。確実にいえるのは、ロボットや機械がわれわれの仕事を奪う時代に突入するということだ。

「たとえば、工場での単純作業者は高級ロボットや高度な製造装置に置き換わり、無人工場も出てくる。秘書や電話を取り次ぐオペレーターの仕事も、情報機器やクラウドコンピューターが取って代わる。会議、報告書の作成の手配などしかできないホワイトカラーの中間管理職にしても同じこと。人間しかできない新しい発想や価値を生む以外の仕事は、ロボット・機械に奪われる可能性があると考えたほうがいい」(前出・出川氏)

 オフィスで隣に座っていた同僚がある日突然いなくなり、代わりにロボットが座っている—そんな薄ら寒い光景が、現実になる日が近づいている。ベンチャーキャピタリストの古我知史氏も言う。

「100円ショップで手に入るメモリーデバイス(記憶装置)の中に、高校までのすべての科目の詳細な知識が軽く保存できるようになる。簡単な検索でそうした情報が誰でも手に入る時代に、知識と情報だけを伝える教員は不要になる。

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