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ITトレンド・セレクト
2013年07月25日(木) 小林 雅一

不調が目立つ米主力IT・インターネット企業の決算発表

〔PHOTO〕gettyimages

黄信号が灯ったヤフー

 先週から今週にかけて、米IT・インターネット系企業の4-6月期決算発表が相次いだ。

 まずヤフーは、売上高が前年同期比で7%も減少し、投資家の懸念を誘っている。マリッサ・メイヤー氏がCEOに就任して以来、ヤフーの株価は75%も上昇したが、その大部分は同社が保有する中国アリババの株価上昇を反映したものと見られ、必ずしもヤフーの経営が好転したためではない。

 メイヤー氏はこれまでマイクロ・ブログの「Tumblr」やニュース要約サービスの「Summly」を始め、新興インターネット企業を矢継ぎ早に買収し、ヤフーの立て直しに向けて攻撃的な姿勢を示してきた。が、いまだ利益を出したことのないTumblrに、11億ドル(約1,100億円)という巨額の買収資金を費やしたことなどを心配する向きもある。

 今週初めには米ヘッジファンド「Third Point LLC」が、それまで同社が保有してきたヤフー株全体の3分の2に当たる4000万株を売却。同時に、同ヘッジファンドのCEOでヤフーの取締役でもあるダニエル・ローブ氏が同取締役を辞任した。ローブ氏は、過去に経営が悪化したヤフーの経営陣を一掃し、代わってメイヤー氏をCEOに引き入れる上で主導的な役割を果たした。

 それによって上昇したヤフーの株価を今、高値で売り抜けたことは、ローブ氏がメイヤー氏の経営手腕とヤフーの将来性に見切りをつけたため、と見る向きもある。ちなみにローブ氏のヘッジファンドはソニーの大株主でもあり、最近、同社に対して映画などエンターテイメント部門の分社化を強く促していることでも知られる。

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