民主、自民両党を先週、春の嵐が襲った。幹事長・小沢一郎を批判した民主党副幹事長・生方幸夫が18日解任され、自民党では元総務相・鳩山邦夫が15日、離党した。

いずれもとりあえず収束に向かっているとはいえ、両党の病巣を一段と悪化させた。病巣とは、小沢の独裁的支配体制であり、自民党総裁・谷垣禎一と幹事長・大島理森の指導力欠如である。
今回の騒動によって積み重ねられた不満のマグマはどこに向かうのか。
生方が解任される引き金となったのは、17日の産経新聞朝刊に掲載されたインタビュー記事だった。
「今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている。党の代表である鳩山さん(由紀夫首相)は、小沢さん(一郎幹事長)を呼んで党が中央集権になっていることをきちんと注意してほしい」。
「民主党への信頼が低下している要因には『政治とカネ』の問題もあります。小沢さんに関して、今までの説明に納得していない人が圧倒的に多数で、幹事長をお辞めになるべきだという意見が多い。小沢さんがしかるべき場所できちんと説明するのが第一。それで国民の納得が得られなければ自ら進退を考えるしかないです」
「国民は小沢さんが不起訴になったから全部シロだとは思っていないんですよ。おそらく説明できないんでしょうね。小沢さんは前よりだいぶ権威づけられてきたというか、権力者になってきましたね」
余裕がなくなった小沢一郎
これを読んで、生方を処分せよと思われる読者はおられるだろうか? 生方の指摘は国民が民主党に抱いている疑問と合致する。おそらく民主党にも分かっている議員がいると安心する方が多いだろう。
しかし、民主党の筆頭副幹事長・高嶋良充は生方に副幹事長の辞任を求め、辞任を拒絶されると緊急の副幹事長会議を招集し、解任する方針を決定した。まさに、電光石火の解任劇だった。
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