成長重視から「歪み解消」に180度経済政策を転換する中国・李首相の「リコノミクス」に要注目
李克強首相の経済手腕に注目が集まる PHOTO:Gettey Images

 最近、経済専門家の間で、中国の李克強首相の経済政策が注目されている。李克強首相が企画立案・実施するので経済政策なので“リコノミクス”と呼ばれる。“リコノミクス”は、中国経済にとってかなり思い切った政策転換といえる。

 “リコノミクス”の基本的な考え方は、それまでの成長重視を180度転換して、中国経済が抱えている歪や問題を解消することに軸足を置く。その結果、成長率が低下することは仕方がないと主張する。

逆に言えば、現在の中国経済は、かなり厳しい状況に追い込まれているとも言える。今、改革を行って歪を解消しておかないと、今後、経済を正常に切り盛りすることが一段と困難になるのだろう。

シャドーバンキングなどの問題の解決を優先

経済専門家の間では、「李克強首相はなかなかの人物」との評価する向きが多い。それは、同氏の経済政策は、それまでの中国の成長第一主義を根本から変えようとしているからだ。つまり、同氏は強力な改革推進者なのだ。

 “リコノミクス”の具体的な内容は、①大規模な景気刺激策を実施しない、②信用を圧縮する、③経済の構造改革を推進する、の三つだ。簡単に言えば、中国経済が抱えるシャドーバンキングなどの問題を解決することを、成長政策よりも優先するという考え方である。

7月20日、中国当局は貸出金利に関する規制を解除し、金利を自由化することで、資金が中小企業などに回りやすくする政策を発表した。今後、預金金利も自由化されると見られる。

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