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小川和也の「デジタル・ドリブン」
2013年07月20日(土) 小川 和也

小川和也 × 名取良太 【後編】
有権者自身が、自分たちの力の使い方に慎重にならなければいけない時代

[左]小川和也さん(グランドデザイン&カンパニーCEO)、[右]名取良太さん(政治学者/関西大学総合情報学部教授)

【前編】はこちらをご覧ください。

地方選挙では何が起こるかわからない

名取: ネットの場で熟議というのは、やっぱりなかなか難しいと思います。有権者にとっては、選択のための判断基準を提供してくれる一つのツールだと思います。ただ、そこで提供される情報は、マスメディアだけではカバーできない部分を埋める、民主主義にとって非常に重要なものになります。

 ネット上での政治家の発言と、その後の言動・行動を比較することが容易にできます。国会でどういう発言や行動をしたのかは、国会の議事録をネット上で自由に閲覧できるので、確認できます。今は映像検索までできるシステムもあります。

 検証するための情報とツールは、ネット上にたくさんあるんですね。非常に堅苦しい見方かもしれませんが、研究者としては、民主主義をうまく機能させるために、ネットやネット選挙をどのように利用すべきか、を考えることが重要だと思いますし、そのための研究や、研究成果の公開、さらには教育が必要になると思います。

 話は変わりますが、ネット選挙は、間違いなく地方選挙が盛り上がるように思います。1票の価値を、非常に高く見積もることができるからです。とくに市議会選挙などは、本当に1票の差で当落が決まりますし、下手をすると同点くじ引きというケースもあるんです。

 だから、1人動かすだけで結果が変わるかもしれないという可能性のなかでやっていくので、国政選挙とは次元が全然違うんです。私は、地方選挙では何が起こるかわからないな、と見ています。

小川: なるほど。地方選挙ですね。

名取: 少数の行動の変化が、選挙結果に影響を与えますからね。誹謗中傷が本当にストレートに反映される可能性もあるんじゃないかと思います。

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