社会保障・雇用・労働
ちきりんと安藤美冬が語る
未来の働き方を考えよう

[左]安藤美冬/株式会社スプリー代表。1980年生まれ。多種多様な仕事を手がける独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者 [右]ちきりん/関西出身。証券会社での勤務後、米国での大学院留学を経て外資系企業に転職。2010年に退職してからは“楽しい仕事だけして暮らす”ふたつめの生き方を実践中。ブログ「Chikirinの日記」は月200万PVのアクセスを誇る  photograph: Miki Fukano
新刊『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』で、激変する世界を生き抜く働き方を提案する人気ブロガー、ちきりんさん。不安な未来をわくわくできる未来に変えるために私たちにできることは? 自らも新しい働き方を実践する安藤美冬さんとの、エキサイティングな対談が実現しました!
(この対談は
CREA WEBからの転載です)

会社を飛び出てしまったら?

安藤: ちきりんさんが、今回「働き方」について書かれたきっかけは何だったんですか?

 

ちきりん: ここ5年くらい“世の中が大きく変わる感じ”を強烈に感じてたんです。テクノロジーが生活のあらゆる面を変えていくし、グローバル化も進んでます。産業革命とか明治維新レベルの変化が起きているなと。そういう時は人の働き方、生き方も変わるはずだと思って本にまとめました。安藤さんも、『冒険に出よう』という本を出されて、ご自身でも新しい働き方をされていますよね。

安藤: そうですね。3年前にフリーランスになり、今は、肩書きを決めない、営業活動をしない、専門領域をしぼらない・・・など、いくつかルールを決め、自分の中にあるスキルやコンテンツを掛け合わせることによって、教育の仕事から商品企画まで、様々な仕事をやるという働き方を実験的にやっています。

ちきりん: 最初は大手出版社にお勤めだったと聞きました。

『未来の働き方を考えよう』
著者=ちきりん
⇒本を購入する(AMAZON)

安藤: はい。会社に入るまでは、いい大学出て収入の高い会社に入ること=幸せ・・・だと信じてきましたが、入社して数年で抑鬱状態と診断され、「今の自分はそれを達成したけど全然、幸せじゃないじゃない・・・」と。

ちきりん: 独立直後は大変でしたか?

安藤: 大変どころか、最悪でした(笑)。わかりやすい名刺がなくなったとたんに、あなたは何者で、何をしていて、どうしたいのか、という3つの問いに常に答え続けないといけなくなったんです。だけど、自分自身が何をやりたいか分からなかったし、決めたくもなかった。最初は、フリーで本のPRの仕事を細々とやっていましたが、その仕事なら出版社でやっていたほうがポジションも収入もいいわけで・・・。1年間くらいはずっともがいていましたね。