野球
二宮清純「掛布雅之が占う打者・大谷翔平の将来性」

 掛布雅之さんの打撃解説は、いつ聞いても目からウロコです。「できたら右バッターには元右バッターのコーチ、左バッターには元左バッターのコーチとチームに2人いるのが理想です」。いつだったか、こんな話を聞いたことがあります。

右と左では全く別物

 その理由は次のようなものでした。「たとえばインコースの打ち方。(右ピッチャーのボールは)左バッターにしてみれば入ってくるわけだから踏み込みやすい。しかし右バッターからすれば、下手するとデッドボールになる危険があるから、踏み込めと言われても、そう簡単には踏み込めないんです。

 このように同じ“踏み込んで打て”という指導でも、右バッターと左バッターとでは、全く感じ方が違う。だから、できたらコーチは元右打者と元左打者の2人いた方がいいというのが僕の持論なんです」

 右バッターと左バッターとでは、それくらい打つ感覚に違いがあるということなんでしょう。「ある意味、別の野球をやっていると言えるかもしれませんね」。掛布さんは、そう語っていました。

 その掛布さんに、どうしても聞いてみたかったのがバッターとしての北海道日本ハム・大谷翔平選手の将来性です。話をお伺いしたのは、今年5月。まだ大谷選手がプロ入り初ホームランを放つ前のことです。