特別レポート 第1部 創価学会 第2部 真如苑 こんなに変わってたんだ ニッポンの巨大宗教団体(2013)信者も知らない内情

2013年07月26日(金) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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「伝言は何も言っていないに等しい。実は池田名誉会長は、思ったよりも体調が思わしくなく、自ら学会や公明党の指揮を取れるような状態ではないそうです。池田名誉会長のお言葉も執行部が過去の発言をなぞって出しているだけではないでしょうか」

長男は世襲できるのか

 しかし、学会側は御年85歳の池田氏の体調は良好だと強調している。『文藝春秋』の今年1月号には池田大作夫人の香峯子さんが登場し、「(主人は)ラジオ体操を若い人たちと一緒にするのが、今も日課となっています」と述べている。また、6月30日付の聖教新聞は、池田氏が創価大学(東京・八王子市)を訪れたと報じた。

 そうであるなら、学会員の前に姿を現すことぐらいできそうなものだが、会員と触れ合う様子を報じる写真は公開されていない。

 そのため、ますます一般の学会員の不安が高まり、学会側はその不安をなだめるのに躍起になっているという。その一つの手段が、参拝者の管理だ。

「現在、参拝に訪れた人は所属組織の名前を書いたうえで、指紋認証を行ってから入館するようにしています。池田名誉会長をひと目に触れさせないようにする学会職員らの態度に不満をもった学会員が何をしでかすかわからないから、厳重に警備をしているんです。実際、館内で暴力行為に及んだ学会員もいます」(前出・現役学会員)

 本誌記者も礼拝施設に入る婦人が、機械の上に手をかざしているのを目撃した。身内のはずの学会員まで警戒しなければならないほど、学会内部が揺れているのは事実のようだ。

 それを如実に示すのが、公明党の得票数だろう。今回の東京都議選で公明党は全員当選を果たしたが、得票数自体は前回より10万票減らした。上のグラフを見るとわかるように、得票数は'05年をピークに下がり続けている。背景を宗教学者の島田裕巳氏が分析する。

「国政選挙や都議選で公明党の票数が少なくなっているのは、実際に選挙活動を積極的にする学会員が、かなり減っているからでしょう。その大きな原因は、やはり池田大作氏が表に出なくなったこと。学会員にとっては池田氏と直接会って励まされたという体験が重要なんです。彼が全国を回って学会員と対面してきたのが大きい。それができなくなって求心力の源がなくなってしまった」

 池田氏個人のカリスマ性が、学会員を引きつける大きな原動力だった創価学会。その池田氏の事実上の不在で、今後どうなるのか。学会関係者が言う。

「谷川佳樹副会長と正木正明理事長が学会の将来を担うと見られています。谷川氏は実務派、正木氏は人情派。現学会執行部は、原田稔現創価学会会長の後継者に谷川氏を据え、長男の博正氏を現在池田氏が就いているSGI(創価学会インタナショナル)の会長に据えるハラのようです。谷川氏が会長になれば、正木氏は学会最高顧問に祭り上げられるのではないかと、内部では見られています」

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