経済の死角

シリーズ第2回 経営者とは何か「JALを再建した」稲盛和夫に何を学ぶか

2013年07月16日(火) 週刊現代
週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

 破綻したJALを、たった2年半で復活させた。自ら興した京セラ、KDDIは、いまや世界的大企業に成長した。「再建」と「創業」—。ともに成し遂げた経営者は、世界を見渡しても類を見ない。

なぜか中国・韓国で大人気

 今月初め、中央日報のニュースサイトが、京セラ創業者の稲盛和夫氏を「経営の神」として取り上げる記事を掲載した。韓国最大の新聞社が、日本の経営者を絶賛するのは珍しい。

 記事のタイトルは「朴槿恵(大統領)の手帳にはなぜ稲盛氏がいないのか」。その内容は、おおよそ以下のようなものだった。

 折しも韓国では公的企業へ官僚が天下る人事が次々に発令。何もせずに高年俸をもらう彼らに、国民の反発が高まっている。一方で、隣国・日本に目を移すと、同じく天下り人事の温床になっていた日本航空(JAL)を、無報酬で投入された稲盛氏がV字回復させている。彼我の差は歴然としている—。同記事はこうした内容を記したうえで、「韓国版の稲盛氏」はいないのかと嘆いているのだ。

 実はいま、中国でも稲盛氏への注目が高まっている。稲盛氏の著書『生き方』(サンマーク出版)は、100万部を超える異例の大ヒットを記録。さらに、稲盛氏が講演会や勉強会を開けば、数百人を超える聴衆が集まるという。

次ページ  もちろん、本国・日本でも稲盛…
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